[レビュー]とあるMMカートリッジ,AP-CS1の紹介
皆様こんにちは,Nony( Follow @Nony________ )です.
そういえばアナログ(レコード関係)のレビューってしたことなかったなと思い,書いてみることにしました.
MMカートリッジのご紹介です.
そういえばアナログ(レコード関係)のレビューってしたことなかったなと思い,書いてみることにしました.
MMカートリッジのご紹介です.
「MM」カートリッジといえば?
皆様,何を思い浮かべますか?
これにはいろいろあると思います.
往年のマニアからはSHUREのV15シリーズや,一世代前だとM44Gとかでしょうか.
とてもマニアックな方だとGRADOのMI(Moving Iron)型,NAGAOKAのMP(Moving Permalloy)などもあるかと思います.
なぜかMMを否定する(『音質でMCに負ける』という旨)人間もいますが,オーディオを始めたての人にMCなんて初期投資が高くなってしまいます(最近はそうでも無くなっていますが,それでもカートリッジが割高なのは否めません)し,初心者でもレコードを高音質で聴きたいのは当たり前なので,MMカートリッジのレビューこそ大事だと思っています.
ということで,個人的に最もオススメできるカートリッジをご紹介したいと思います.
D級アンプで有名なSPEC社がSPEC+のブランドで販売しているMMカートリッジです.といってもSPEC社で製造しているものではなく,OEM品です.
この製品のポイントは主に3つです.
Tweet
この製品のポイントは主に3つです.
- 実売価格10000円未満
- 楕円針
- 日本製
個人的にはもっと評価されても良いカートリッジだと思うので,上記3つのポイントを主にまとめていきたいと思います.
実売価格1万円未満
レコードプレーヤーのカートリッジは年々高価になってきています.
原因はメーカーによりけりですが,「コストの増大」「技術者不足」「材料費高騰」などの要因が大きいのだと思います.
SHUREは「これ以上値段を上げるくらいなら止める!」とカートリッジ生産を止めてしまいましたし.
そんな中,このAP-CS1はヘッドシェル,補助ウェイトが付属しておきながら実売価格は1万円を切る場合がほとんどです.
このご時世,なかなかそこまで挑戦的な価格をしたカートリッジはありません.日本製ですし.
さらに言えば,補助ウェイト付きのカートリッジはもう見かけません.レコードを始めたてのころはその存在価値がわからないと思いますが,徐々にそのありがたさがわかってくると思います.
楕円針
レコードプレーヤーのカートリッジの針には,さまざまな形状があります.最も基本的な丸針,高級機の多くに採用されている楕円針などなど・・・(くわしくはコチラに書かれています.)
そして,このAP-CS1は上記の低価格を実現しながら接合楕円針を採用しています.
楕円針は丸針に比べてレコードの溝の移動をより正確に捉えることができるとされており,特に高域の解像度においては丸針より優れていると言われています.(最終的には好みです.)
日本製
上記の2つのポイントの時点でレコードを聴く方であれば「コストパフォーマンスが高そう」と感じるかと思いますが,上記2つに加えこのカートリッジは日本製です.
日本製のカートリッジが高騰を続ける中,この価格を維持していることはすごいことだと思います.
音質
肝心の音質ですが,名機DL-103のような繊細さとMM型特有のノリの良さを併せ持ったカートリッジだと思います.
楕円針は高域の伸びがキレイなものも多いのですが,このカートリッジはそのあたりの誇張が無いと思います.M44Gが好きな方からすればつまらなく感じるかもしれませんが,逆にM44Gが刺さると感じる方には一度聴いてほしいと思います.
ちなみに自分はAP-CS1とM44Gと2M Blueを所有しています.気分だけでなく,楽曲ジャンルによっても替えています.
ちょっとしたチューニング
私はリード線をZonotoneの6NLW-Gransterに交換して奥行きとガッツを付け足しました.
カートリッジ本体が素直な分,リード線やフォノケーブルの特性をうまく出してくれるケーブルではないかと思います.
こういう点でも,レコードを初めてこれからいろいろセッティングする人にオススメできます.
まとめ
M44Gや2M Blueのような変化の大きいカートリッジに比べると個性は小さいですが,あらゆるジャンルのレコードの流通が始まっている今,どんなレコードを再生しても音が破綻しないカートリッジは重要な存在価値があるかと思います.
家電量販店での販売はなかなか見かけないかもしれませんが,「良いMMカートリッジ無いかな」とか「カートリッジを替えたらどう変化するのかな」と気になっている方は是非試してみていただければと思います!!
ではでは.
コメント
コメントを投稿