[レビュー] SOULNOTE A-0音質レビュー

皆様こんにちは.Nony(  )です.

SOULNOTE A-0を導入し,セッティングが落ち着いてから2週間ほど経ちましたので,そろそろ改めてA-0の音質等の詳細なレビューを記そうと思います.



その前に

蛇足ですが,この記事から区切りをちゃんとしたものにできましたので,少し読みやすくなるかと思います.「/////////////」が煩わしいと思ってた皆様,ご迷惑おかけしました.

操作感

まず感動したのはスピーカ端子です.

ケーブルの芯線がシャーシや隣の新鮮と接触しない構造を取っています.オーディオ製品,安くないものが多いので,こういうところで故障しないような構造なのは嬉しいです.

入力が4系統と,現代のプリメインアンプの中では少なめな気もしますが,現代のオーディオで販売されている再生機器を1台ずつ(CD・SACD,レコード,USB-DAC,ネットワークプレーヤー)つなげればちょうど良い端子数です.
端子数が多くてもそれは部品代の上昇につながるので,必要最低限と言った感じかと思います.(入力1系統のみという変態プリアンプも存在しますが・・・)

そして,フロントパネル.


入力セレクタは意外と固く,重みがあります.近年はボタンとマイコンによるリレー切り替えも増えていますので,ここまで高級感あるセレクタはなかなかお目にかかれないと思います.

ボリュームは無段階ではなく,40段階の抵抗値切り替え式です.アルプス製の高級ボリュームを使っているとのこと.クリック感も適度な重みがあり,「手がボリュームに当たった」などのちょっとやそっとしたことでは誤爆(いきなり音量が上がることです)が発生しません.

ここまで褒めちぎっていますが,短所は「スイッチ」.正直に言うと安っぽく感じる人が多いかと思います.ボリュームやセレクタのような回転部の重みとは裏腹に押し心地はスカスカに感じます.

特に,プリアウト切り替え部はスイッチの軽さと合わせてリレー音が他のリレーより甲高く聞こえるので,一層安っぽく感じます.ちなみに,これらのスイッチはA-1A-2にはありません.両方ともゲイン切り替えやプリアウトがないので.

天板の隙間から撮った写真です.
赤色LEDが光ってます.
この赤色LEDはA-2やD-2でも見ることができますね.目的は何なんでしょう・・・?


曲を聴いてみる

いくつかヘビーローテーションしてる曲を聴いてみることにします.ゲインは通常モード.

1. Sting - Desert Rose

Stingは父からおすすめされて聴くようになりましたが,声の質感がA-9050とは明らかに違います.A-9050と比べてあまりにもA-0がボーカルを淡々とこなすので最初は拍子抜けしました.

また,拍子抜けしたボーカル含め音の重心がだいぶ下がります.小川を流れる水かのごとく自然と音が流れるのに,その音一つ一つに生命感を感じます.

Stingを聴き始めて日が浅いからだと思いますが,「Stingってこういう声してたのか!!」という驚きがありました!

2. BOOM BOOM SATELLITES - Girl

この曲を含め,SOULNOTEのA-0でロックやポップを聴いたときに驚くことがあります.
それは「ドラムのタムのリアルさ」.かなりピンポイントな表現ですが,ドラムの中でも特にこのタムの表現力は今までの自分の環境ではなかったものです.

最初は「やっぱりクラシックやジャズ向きなのかな」と神経質になっていた部分がありましたが,すごい新鮮な音なのにそれぞれの音楽の聴かせどころが上手です.これでPerfumeなんか聴いてみたい.


3. GoGo Penguin - Control Shift

今までのGoGo Penguinの曲とは打って変わって,エレキベースゴリゴリの曲です.今までのONKYOのA-9050はセッティングにセッティングを重ねてやっとゴースト(ドラムの裏打ち)について来れるようになりましたが,それをいとも簡単に超えてしまうグリップ力・瞬発力.思わず「うぉっ!?」と言ってしまいました.


ローゲイン

このプリメインアンプ,ローゲインモード(+8dB)が存在します.

このローゲインモードがまた素晴らしいと個人的に感じます.
通常モード(+22dB)に比べ迫力はかなり抑えめになりますが,こちらの方が音の粒立ち一つ一つがわかりやすくなります.音質というより音の傾向が変化すると感じました.

特に夜間なんかに使うと作業しながらBGMとして聴くこともできるのでこの機能は非常に嬉しいです.とはいえ遅すぎる時間帯での使用は禁物ですが.


総評

導入の記事にも同じことを書きましたが・・・

「とにもかくにもリニア.」

です.

ボリュームはかなり小さい音量の時点からバランスを崩さず,色鮮やかに音楽を奏でます.
セッティングも,インシュレーターやオーディオボードなどのアクセサリの組み合わせ一つ,置き方一つで鋭敏に反応します.正直,比較してて「SOULNOTEってどんな音なんだ・・・?」と迷いかけましたが,そこは自分の耳を信じてセッティングしました.

シンセサイザのサウンドはあたかも流星群を見るかのようにキラキラと,ベースやドラムは心臓を突き刺すかのごとく鼓動を刻みます.

聴く音楽の性格をそのまま出してくるようなサウンドで,なおかつ生命力に溢れています.

それと同時に違和感を感じていることも確かです.

「もっと良くなるはず.」

という違和感です.

今の時点でも十分に満足していますが,これから時間と手間をかければあっと驚くような音楽を奏でてくれるのではないかと感じています.
これはまたオーディオが今まで以上に楽しくなる予感がしています.

なにはともあれ,購入して非常に満足しています.

最近は新しいCDを買うことができていないので,このプリメインアンプで今まで聴いてた楽曲の新しい顔に出会うだけでなく,たくさんの新曲との出会いをこのアンプを通じて体験していければと思います.


まとめ

以上,SOULNOTE A-0のレビューでした.

この価格帯ではリニアリティ,俊敏性においては光るものがあると思います.
10Wというパワーとは思えないほどパワフルですし,操作系,特に回転部分の高級感と合わせて,所有欲も満たしてくれます.

これからラックや電源など,時間をかけて違和感を払拭できるようにセッティングしていければと思います.

最後まで読んでいただき,誠にありがとうございました!!

それでは.




コメント

人気の投稿