[日記] TEAC NT-505の電源ケーブルを取っ替え引っ替えしてみた

 皆様こんにちは.Nony(  )です.


もう1年の3分の2が終わってしまいました.

この8ヶ月のうちにプリメインアンプとフォノイコライザーが替わり,ネットワークプレーヤーが加わり,オーディオルームが出来上がり,かなり大きな環境の変化がありました.


かなり生き急いだ感があるのでこれからはゆっくりしていこうと思います.

さて,今回は自身のオーディオ環境で少し遊んでみました.



電源ケーブルの効果を再確認する

筆者はTwitterで「まごうことなきZonotone狂」で有名(?)なのですが,SOULNOTE A-0には標準ケーブルを使っています.この標準の電源ケーブルがかなり機敏な音を出してくれて,Zonotoneとはまた違う爽快感があり気に入っています.

上記の経験をしていることもあり,最近は「盲目的に他社のケーブルにするのも良くないな」という感覚もでてきています.

ということで・・・・・


改めて電源ケーブルによる変化を実際の比較試聴で確かめてみることにしました.


比較するケーブル

今回は以下の3つのケーブルで比較したいと思います.



写真左から,
  1. TEAC NT-505純正電源ケーブル
  2. Zonotone 6N2P-3.0 Meister
  3. Zonotone 6N2P-3.5 Blue Power
他にも気になる電源ケーブルは多々ありますが,手持ちがないのと,今回は

  • 1→2で電源ケーブルを他社製に変更することによる変化
  • 2→3で電源ケーブルのグレードを同じメーカーでアップグレードする効果
に主眼をおいて確かめていきたいと思います.

外観

まずは外観を比較していきましょう.

1. TEAC NT-505純正ケーブル

正直言ってパッと見は「これが10万円以上のオーディオ機器に付属する電源ケーブルか・・・」と思うほどに細い平型ケーブルです.

ただよく見るとそれなりのコストは掛かっているようで,ケーブルにはTEACの文字が入っていますので,おそらく特注もしくは自社開発ケーブルではないかと思います.

ケーブルは丸められておらず,束ねられていますので開梱時にクセが付いています.


2. Zonotone 6N2P-3.0 Meister

Zonotoneらしいメタリックブルーのシールドケーブルです.電源プラグ・IECプラグともに高級オーディオケーブルにあるような丸く太いものではなく,間隔の狭いインレットでも干渉しないように考慮されています.

このメタリックブルーのケーブルは好みが分かれると思います.個人的には「Zonotoneといえばコレ!」と思うくらいには愛着がありますが,ギラついて見えるのも確かなので青がだめな人にはとことんダメなカラーだと思います.

取り回しも太さの割に悪くありません.クセも取れやすく,ケーブルインシュレーターなどと組み合わせても配線に苦労しにくいと思います.


3. Zonotone 6N2P-3.5 Blue Power

6N2P-3.0 Meisterとは打って変わって外側は黒と青の糸編組になっています.内部の洗剤も3.0スケアから3.5スケアと太くなっていますがケーブル自体の太さはさほど変わりません.「気持ち太くなったかな」程度です.(数字では全く同じでした)

プラグは双方とも同じ形状・同じメッキのものが使われています.

あとは線材の素材と比率,一本一本の線材の太さが異なるようです.

試聴曲

Spotifyから2曲,私のUSBメモリから2曲をそれぞれ試聴に使おうと思います.あとは気分でいろいろ聴いて比較します.(試聴曲紹介って需要あるんですかね・・・?)

Spotify

1. BSOD - Afterburner


2. Avishai Cohen Trio - Eleven Wives



USBメモリ

1. ハルカトミユキ - 最愛の不用品


2. BartolomeyBittmann - Neptun



ある程度ジャンルは分散させたつもりですが完全に好みで選んでます.Hotel CaliforniaとかDiana Krallとか期待された方,ごめんなさい.そのあたりは評論家の方々が沢山やってるのでそっちのほうが参考になると思います.

あと,一曲一曲を試聴した際の傾向については細かく解説しません.オーディオ雑誌ではよく見かけますが,情報量が多すぎて個人的についていけないので.


条件

試聴に際し,条件(NT-505の設定)を書いておきます.

  • 出力:XLRバランス出力
  • アップサンプリング:なし
  • デジタルフィルタ:オフ
  • 出力レベル:固定(0dB)

普段利用している際の設定で試聴します.


TEAC NT-505純正ケーブル

これが純正でついてくる以上,このケーブルがリファレンスということになります.

正直な話,このケーブルでも十分満足に値するレベルです.
Spotifyで音楽を聴く際にもうるさく感じることはないですし,弦楽器やシンセサイザーなどの潤ったサウンドとタムやコンガなどの比較的ドライな音が混在する場合でも埋もれたり不自然に分離するという感じは受けません.
ハルカトミユキの曲を聴いた際に,もう少し女性ボーカルに生命感が欲しいというか,全体的にボーカルが平面的かなという印象や弦楽器の細かな描写があってもいいかなとも思いますが,トータルで見ればバランス良く仕上がっていると感じます.




ちなみに弦楽器の描写についてですが,個人的には「これ以上描写が細かすぎたら・・・」というポイントがあり,それ以上にクッキリ描くものは耳がくすぐったくて緊張してしまいます.分かる方いらっしゃいますかね・・・?


Zonotone 6N2P-3.0 Meister

まず一聴して気づくのはS/Nの向上です.
再生される音楽の背景のノイズ感が大きく下がり,静寂感が増しました.


また,Avishai Cohen TrioのEleven Wivesを聴いたときに如実にこの傾向が現れたのですが,ピアノなどのアコースティックな楽器の音数が増えて,全く別の楽曲を聴いているかのような感覚になります.タムなどの打楽器を打ってから音が消えるまでの変化も追いやすくなりました.

しかし,純正ケーブルに比べて音の鮮度感が薄れた感覚も受けます.「濁っている」とかそういったレベルではありませんが,少し音が丸くなります.ノイズと同時に僅かではありますが鮮烈さも削ってしまっている感覚は否めません.

トータルで言えば純正ケーブルから交換してみる価値はあるかと思います.


Zonotone 6N2P-3.5 Blue Power

音が筋肉質になります.かなりソリッドになりますね.特にBSODのAfterburnerのような4つ内の音楽では非常に気持ち良い鳴りがします.上記2つのケーブルに比べて一つ一つの音に実体感が増します.



6N2P-3.0 Meisterは純正ケーブルに比べて大きなバランスの変化は感じませんでしたが,こちらのBlue Powerは重心が下がった体幹の鍛えられたサウンドになります.

ただ,使っているプリメインアンプは純正電源ケーブルですがここまで同じものにすると音が濃くなってしまい聴き疲れするかもしれません.もちろん,相性問題もありますのであくまで可能性の話ではありますが.

ここまで変化するとなると要試聴かと思います.個人的には好みにどストライクです.


まとめ

ということで改めて電源ケーブルの比較試聴をしてみたというお話でした.
現在では当たり前のようにZonotoneの電源ケーブル・インターコネクトケーブルを使ってるからこそ,改めて今その効果を実感することで非常に有意義な比較になったと思います.

6N2P-3.5 Blue PowerはCDプレーヤーに使っているので6N2P-3.0 MeisterをNT-505に使うことにしたいと思います.

そして標準の付属ケーブルも侮れないです.もっとサードパーティと開きのあるものだと思っていました.やはり盲目的になるものではなくじっくり時間をかけて育てていきたいです.

以上,電源ケーブル比較試聴でした!

次回も乞うご期待です!
ではではノシ




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