[レビュー] TIGLON D-REN Pro導入&レビュー
皆様こんにちは,Nony( Follow @Nony________ )です.
2020年のクリスマスにCDと一緒にとあるオーディオアクセサリーを購入しましたので,レビューしていきたいと思います.
購入したもの
購入したものはタイトルの通り,TIGLONのD-REN Proを購入しました!
以前はSUNSHINEブランドよりD-RENが販売されていました.
購入した理由
オーディオ機器は置き方なり足元を工夫することで音質の変化を目指すことができますが,全てがアナログで最も変化する可能性の高い場所があります.
それが,「レコードプレーヤー」.
ですが,CP-1050を導入してからというもの,ずっとオーディオラックの最上部に置いているのみで,足元のセッティングを変更したことがありません.
ただ,モーターにカートリッジにと,振動を発するものと振動を電気信号に変換するものが共存するこの環境では,置き方一つで音が大きく変わってしまうのも容易に想像が付きます.
最初はオーディオボードの導入も考えていましたが,ラックの棚板の上に直接ボードを置いた場合にガタが出たり滑りやすくなる可能性があることや,その場合の水平の調整に苦労するであろうことから,表面がゴム系の素材で構成されたD-REN Proの導入に踏み切りました.
開封
開封していきたいと思います.
利用用途として,オーディオ機器以外にも「ギターアンプ,エフェクター,ヘッドアンプ,etc...」と書いています.オーディオ機器だけでなく,プロ用機器への利用も想定しているようです.
裏には仕様が書かれています.ちなみに,Amazonで購入しました.
箱を開けると,中の型紙が引っ張って取り出せるように工夫されています.こういうのは地味に嬉しいですね.
中は上の写真のように入っていました.下の写真のように,上下それぞれ2枚ずつ,合計4枚入っています.
軽く曲げてみると,中に正方形のマグネシウムのプレートが入っていることがわかります.てっきり八角形のプレートをサンドイッチしているのかと思いましたが,そうではないようです.
D-REN Proとは
TIGLONはこのD-REN Proを「チューニングスペーサー」と読んでいます.
構造としては,特殊なゴムの中にマグネシウムプレートを封入したものということです.
SUNSHINEブランドで発売されていたD-RENと比較して,マグネシウムプレートの厚みを2倍にし,特殊ゴムについても成分の配合を変更して少し硬くしてあるそうです.マグネシウムプレートによるシールド効果も謳っています.
また,これはTIGLON製品に多い手法ですが,製品開発の段階においてスタジオに持ち込み,プロのアーティストやマスタリング・エンジニアなどに試聴してもらい,フィードバックを得て開発に取り組んでいます.個人的には,開発段階で評論家ではなくアーティストやマスタリング・エンジニアに評価してもらうところがミソだと思います.
設置する
ONKYO CP-1050の脚の下に敷いてみます.
目立たないので,奥様の目が怖いという方にも安心です.(笑)
CP-1050の脚の直径がおよそ7cm程度で,D-REN Proも直径70mmということで見栄えも悪くありません.
レビュー
音像定位が非常に明確になります.
なぜこんなにも薄いアクセサリーがこんな大きな変化をもたらすのか,不思議でなりません.
特にジャズベースなんかはその位置が明確になります.トランペットやサックスなどの金物系についても,出てくる音と響きが混ざって濁るようなことがなくなります.消え際の音の小さな部分もよりハッキリと描写され,商品名のごとくダイナミックレンジが向上したかのように感じられます.
特に昔のジャズの録音なんかでは,演奏の背景にホワイトノイズが乗っているものも珍しくありませんが,そのホワイトノイズですらも雑味がなくなったかのようにスピーカーから出てくる印象を感じました.
また,現状として副作用を感じないのも嬉しいポイント.ゴム系素材を利用したアクセサリーで副作用が感じられないのは非常に嬉しいです.
筆者はD-REN Pro以外にもゴム系の素材が使われたアクセサリーを複数使ったことがあります.確かにS/N感は向上するものの生命力が失われるなどの「音楽が音になってしまう」という副作用も出がちな印象があります.したがって,使い方に注意を要する印象がありましたが,今回のD-REN Proの利用ではそれらの副作用を全く感じません.
そういう意味では,これほど一発でハマるものもなかなか珍しいと感じます.あくまで筆者の環境でのお話ではありますが.
これはもうレコードプレーヤーからは外せません.
マグネシウムの可能性
オーディオを続けている方であればよく耳にするかと思いますが,マグネシウムは素材自体の鳴きが小さいことで有名です.
筆者はそれを体験したことがありまして,とあるオーディオイベントでマグネシウムとアルミニウム製のトーンアームパイプを音叉のように叩きつけるという「拷問」の実演を見たことがあります.
その時のマグネシウムの鳴きの少なさと言ったらもう,金属とは思えないほどでした.
真鍮などの金属は特有の響きがあり,上手くマッチすれば良い方向への効果をもたらしますが,ときには作為的な音に感じたりすることもあったりとこれまた扱いに注意を要する印象があります.(個人的には下流に向かうほど使いたくないと感じます.)
そういう意味では今後オーディオ分野において多用される金属の一つになるのではないかと思います.
ただ,マグネシウムは単体で反応しやすい部類の金属になるため,加工や保存など取り扱いに注意が必要です.そこさえクリアできれば,もっと可能性の広がる金属だと思います.
総評
オーディオアクセサリーの中では価格もこなれており,費用対効果の大きいアクセサリーの一つと言えるかと思います.
ブラックラビオリやISO-PUCKなど,高機能なアクセサリーも使ったことがありますが,これらと比べてもはっきりした効果が現れる印象です.
また,D-REN Proそのものが薄いため,ラックの段の高さや装着した際の機器の安定性をあまり気にすることなく使うことができます.その点で,上記2つのインシュレーターと比較して利用できる範囲も広く,場所を選ばないと思います.
「アクセサリーにあまり高いお金をかけれない」という方も,「もうオーディオは命に代えてでもやり尽くした」という人でも,試す価値はあるのではないかと感じます.
以上,D-REN Proのレビューでした.
現在所有しているONKYO CP-1050が個人的に思い入れのあるものなのでできるだけ長く使えればと思っていた最中,いい相棒に出会えたと思います.
他のプレーヤー(NT-505やDCD-A110)と組み合わせた場合にどうなるか,興味が出てきたところではありますが,NT-505やDCD-A110はまだ導入して時間が経っていないので,もう少し現状で楽しみたいです.
このブログで興味が湧いた方,是非試してみてください!
次回記事も乞うご期待ください.
それでは.
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