[報告] 針供養に交換したMMカートリッジの針を出すことにした

皆様こんにちは!Nony(  )です!

タイトルの通り,交換して使わなくなったスタイラスを針供養に出すことにしました.

・・・ん?針供養????


そもそも針供養とは

レコード針メーカーのNAGAOKAさんが毎年開催している,消耗や破損したレコード針の供養のことです.
もともとは裁縫道具としての縫い針を供養するものとして「針供養」があったそうですが,それにあやかって独自に行われているものだそうです.

本当に供養しているとしたら驚きですね.

筆者所有のカートリッジの紹介

ここで,針供養に出す前に筆者所有のカートリッジについて紹介したく思います.

Ortofon 2M Blue



筆者所有のカートリッジの中で最高額です.
当時はレコードを初めて間もない頃で,純粋に青色のボディに惹かれた記憶があります.

無垢楕円針という,MMカートリッジにはなかなかない贅沢な仕様です.(シバタ針の2M Orangeなど,シリーズを見てもOrtofon 2Mシリーズは全体的にスタイラスにこだわって作られています.)

音としては全体的に甘美な印象で,あまりにも近代的なエレキサウンドなどと合わせると違和感を禁じえない部分もありますが,ジャズやクラシックを聴いたときのバイオリンなどの弦楽器や金管楽器の伸びの良さについつい聴き惚れることもしばしば.あと,KRAFTWERKなどの楽器の音を加工せずにそのまま出して作られたようなエレクトロニックとも意外と相性がいいです.

解像度は高いですが,そこを誇張してこないあたりが個人的にも推せる部分です.

SPEC+ AP-CS1



手持ちの中ではもっとも好みの音質です.DENONのDL-103を彷彿とさせる中庸さを感じますが,さすがに微細な描写ではDL-103に分があります.

あまり知られていないカートリッジですがおそらくは中電のOEMで,1万円を切る価格ながらMade in Japanで品質バッチリです.重りもついていたり,調整の面でも抜かりありません.

筆者は新しいレコードを購入した際に必ずこのカートリッジで聴いています.

現在はAP-CS1は生産完了し,重量を増加させたAP-CS1-Kにマイナーチェンジしています.

Shure M44G

言わずとしれたShureのMMカートリッジです.

手持ちの中では最もパンチのあり元気なサウンドです.「高域が刺さる」と一部では言われていますが,フォノイコラインザーの負荷容量を調整してやればそういったものもなくなります.

「初心者向け」などと評判になったカートリッジですが,ちゃんとした周波数カーブにするためには負荷容量を変更できるフォノイコライザーが必要という,実は「初心者泣かせ」な仕様のようです.

言わずもがな,ロックやエレクトロニカなどと最も相性が良いです.

タイミングが一致して全て交換

珍しく交換タイミングがほぼほぼ一致しました.

特にAP-CS1は約2年半交換していなかったので,最近はレコードを再生したときにスクラッチノイズが気になるようになってきました.
2M Blueはどれだけレコードを掃除してもチリが出るようになり,針の不良が疑われたため交換.
M44GもAP-CS1同様にノイズが増えてきたので交換.

ということで,全て取り外したものを針供養に出します.
お疲れ様!!


交換針の価格について

2M Blueの交換針の価格がぶっちぎりで高いです.
M44G,AP-CS1ともに5000円程度ですが,2M Blueは2万円といったところ.

無垢針によって使用するダイヤモンドの体積が桁違いに多いでしょうから,コレは仕方がありません.

また,M44GについてはJICOがレプリカの販売に向けて現在開発中とのことです.
気になっていた人には朗報かもしれません.


これからのレコード再生環境について

筆者がレコードプレーヤーにONKYOのCP-1050を使っていることはオーディオ環境に示している通りですが,ネットワークプレーヤーがTEAC NT-505,CDプレーヤーがDENON DCD-A110といったシステムの中,価格面だけで言えばどうしても不釣り合い感のある状況ではあります.

しかし,今の所プラッターの回転が歪むなどの問題は見当たりませんし,2M Blueなどの比較的大型のカートリッジを使っても不都合が生じると言ったことは起きていないので,今の所ターンテーブルの交換といったことは考えていません.それ以前にオーディオラックなどの土台を固めないことには宝の持ち腐れとなりえますし.

一時期はLINNのLP12を考えていましたが,(仕方ないとはいえ)度重なる値上げと,45回転にワンタッチで対応するための追加投資を考えたときにどうしても筆者の経済状況では吸収しきれないことがわかってきました.(MAJIK LP12 + 45回転対応で80万円程度)

あと,この針交換を最後にMMカートリッジを一つに絞ってMCカートリッジに移行する予定です.レコードを2年続けてみてカートリッジと盤の相性などといったものがあることはわかってきたことや,MCの針交換の際にレコードが聴けなくなるのもなかなかに辛いものがあるので,さすがに「カートリッジ一つのみ!」とするつもりはありませんが,最終的にはMMとMC一つずつで運用の予定です.

以上,交換したMMカートリッジの針を針供養に出すと言う報告でした.

針供養は2021年は3月5日到着分までNAGAOKAさんが受け付けてくれていますので,捨てようと思っている方は針供養への発送を考えてもいいかもしれません.

さすがに人工ダイヤモンドだとは思いますが,かなりコストの掛かっている部品であることに変わりはないので何かしらそれにふさわしい形で供養してもらえるのであれば嬉しい限りです.(リサイクルはできないのかなと個人的に考えてしまうところではありますが・・・)

抽選でプレゼントもあるようなので,ぜひぜひ検討してみてください!

最後まで読んでいただき,誠にありがとうございました.

次回も乞うご期待です.
それでは.

 

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