[レビュー] Zonotone 7NAC-Granster 5000α導入レビュー(レコード・総評編)

皆様こんにちは!Nony(  )です!

今回はフォロワー様から譲って頂いたZonotoneの7NAC-Granster 5000αについて、筆者のレコード環境で扱った場合についてレビューしていきたいと思います。

前回はこのケーブルについての紹介やCDでのレビューをしていますので、まだ読んでいない方はこちらからどうぞ!



レコードでのレビュー

今回はSimaudio MOON 110LP v2のライン出力に7NAC-Granster 5000α(以下、5000α)を接続してレビューします。



なお、筆者の環境では普段は6NAC-Granster 2000α(以下、2000α)を利用しています。

つまり、CD同様に2000αと5000αでの比較になります。

Miles Davis - Backyard Ritual (from TUTU)



Miles Davisで最も好きな曲の一つです。プロデュースはGeorge Dukeなんですけどね。

最初に気づいた違いとしては、常に刻むビートや、楽曲に合わせて時折出てくる声が2000αに比べて明確に引き締まっています。また、CDを聴いて比較したときと同様に、帯域バランスについても2000αに比べれば低域の独特な膨らみが低減されていてフラットな印象です。

これはレコードでの総評でも述べますが、筆者の環境ではCDよりも明らかにレコードが音の広がりにおいては分があり、5000αでもその広がりの良さをスポイルすることは無いかと思います。むしろ、2000αでは5000αに比べて音に柔らかさがある分、広さと相まって眠さを感じるようになってしまいました。

1枚目からレコード環境では効果てきめんな予感です。

Mili - Sustain++ (from Ghost in the shell:SAC_2045 Theme Songs + O.S.T)



全体的にローファイめの楽曲でありながらも,余計な加工が無いので圧なく聴ける曲です.

女性ボーカルにかけるエフェクトがかなり独特で,かなり引っ込み気味に歌っていたかと思えば急に前に出てきたりする部分がありますがそこからわかる空間の広さがより正確になった印象です.

2000αは接続した瞬間に「おぉっ!?」と思わせるような奥行きの出し方をする場合もありなかなかに面白いですが,楽曲によっては引っ込みが多すぎて「ステージの奥長感」を感じてしまうことがあります.

5000αではその奥行き感は適度に保持していますが,不自然なステージの奥長感は無く,至って楽曲本来の空間か,それよりもやや広めに出してくる印象です.

また,ドラムの早打ちなんかを聴いていて少しずつ分かってきましたが,2000αはそういった音一つ一つに粒状感を感じますが,5000αは粒状感と言ったものではなく透明さを感じます.

Larry Carlton - I Apologize (from Larry Carlton)

邦題では「夜の彷徨」として知られるアルバムです.

この曲のみならず,アルバム全体を通じて全体的にポップな楽曲から,最後の楽曲のようにしんみりした曲調の曲がたくさんありますが,5000αはZonotoneサウンドを残しつつも,それを「キャラクター」として前面に出してくるケーブルではなく,曲の雰囲気を出すことに徹します.

それに対し2000αは「これがZonotoneだ!」と言わんばかりの誇張をわずかながら感じます.筆者にとってこれはこれで聴いてて楽しく感じるものの,ユーザーにとっては少しこってりしていてくどく感じるかもしれません.

声に詰まりがなく,いたって自然な表現の中にもZonotoneの製品が持つ情熱を感じ取ることができます.でも雰囲気は壊さない.なかなか面白いケーブルです.


総評

CDでの評価と比べて2000αとの違いがハッキリ出てきた印象があります.またその変化に置いてネガティブなものは感じず,表現においてレベルアップした印象を感じました.

ただこちらにおいてもCDと同様に「解像度が格段に上がった」という印象は先行しません.実際には解像度は向上していますが.

ということで,フォロワー様から譲り受けた5000αは改善の大きかったSimaudio MOON 110LP v2とSOULNOTE A-0の間に導入します.

ただ,ここまでの内容で予想が付くかと思いますが,わざわざ自分で2000αを5000αにアップグレードするかと言われると,うーん・・・・・「今すぐどうこう」という問題では無いことは間違いありません.

今インターコネクトケーブルでシステム全体を見直すくらいなら,電源とかのもっと土台となる部分に手を入れます.それで改めて2000αと5000αで明確に差が出るようになれば,そのときに改めて考えることにします.


以上,レコード環境にZonotone 7NAC-Granster 5000αを導入したレビューでした.

今まで使ってた6NAC-Granster 2000αは長さの異なる2つを使っていたのですが,今回の5000α導入により長さの短い方をCDプレーヤーに導入することができたのは想定外の嬉しいことでした.

Zonotoneとしての個性は維持しつつも,しっかりと再生機器のポテンシャルを引き出すことに徹しているケーブルなのではないかと自分は感じました.自分の場合のように6NAC-Granster 2000αからのグレードアップを考えている方はぜひ試聴してみてください.

筆者はあまり大きな変化を感じなかったですし,音の好みも人それぞれなので,やっぱり試聴は大事だと思います.価格も2000αと比べると2倍以上高額ですし.

最後まで読んでいただき,誠にありがとうございました.
次回の記事も乞うご期待です.

それでは.

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