[雑感] ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略~3. 筆者の共存戦略~

皆様こんにちは!Nony(  )です.

前回からだいぶ空きましたが、ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略,今回で一区切りです.



前回までのおさらい

少し(というかだいぶ)間が空きましたので,前回までのおさらいをざっくりと記しておきたいと思います.

まず,日本のオーディオ界隈においては未だCDの需要は非常に高いものがありますが,世界全体や日本全体を見たときにCDの売上が減少の一途をたどっていること,そしてストリーミングの需要が急拡大し,レコードの売上もCDを追い抜いていることを第1回で述べました.

その上で,筆者の予想としてCDの需要が今後も減少していくであろうこと,それによってお気に入りの海外アーティストの音源でCDやレコードの販売がそもそもないという可能性も否めなくなるということを第2回で述べました.

詳しくは上記記事をお読みいただけますと幸いです.

今回の内容

そんな中,「筆者はどうしているか?」という一例を述べていきたいと思います.

「共存戦略」というだけありますからもちろん共存しています.

といっても,記事にするまでもなくごくごく単純な内容だったりします.

筆者の共存戦略

ごくごく単純ではありますが,現状,筆者は
「好きなメディアで聴く」
「ただし必ずデータとして保存する」
「好きなアーティストはストリーミングだけにはしない」

ということを心がけています.

筆者はレコードプレーヤーもCDプレーヤーもネットワークプレーヤーも使っていますが,現状はCD・レコードが出ている場合は購入し,ストリーミングと合わせて聴いています.

おそらくこの購入方法はオーディオをしていない人間からすれば「異常」「異質」と言われても仕方のないことで,本来なら

「一つで聴けるならそれで良くない?」

となるのは自然なことです.

しかし,筆者はストリーミングだけに絞るのは極力控えたい,「ダウンロード,CD,レコードから1つ以上は購入したい」という考えがあります.

これからその理由を示したいと思います.

ストリーミングの収益に対する懸念

サブスクリプションの音楽配信サービスそのものが比較的新しい分野なので真偽は定かではありませんが,サブスクリプションタイプのストリーミングサービスに対し筆者はとある疑念を持ち続けています.



そうです.アーティストへの収入の問題.
筆者がニューヨークを旅行していたある日,楽器を演奏している行列がビラを配り,「ストリーミングサービスでもアーティストに適切な収入を!」と訴えかけていたのを今でも鮮明に覚えています.

上記記事が本当だと仮定するならば,日本において楽曲1曲ダウンロードするだけの金額がアーティストに渡るには数百回の再生が必要です.

好きなアーティストであれば何百回も聴くでしょうからトータルで言えば1曲ダウンロードよりも多くの収入がアーティストに渡ることになるのかもしれませんが,はたしてそれに到達するのに一体どれだけの期間がかかるでしょう・・・?

アーティストが音楽を作るのにも相応のお金がかかると思いますし,好きなアーティストであればより応援したいという気持ちもあります.

これが,私が音源をストリーミングのみに固定しない理由です.

必ずデータ化する

上記の通り,筆者は好きな音楽をストリーミングに加え,ダウンロードを含めその他のメディアで購入するように極力心がけています.

それだけでなく,購入した音楽がCDである場合,必ずそれはリッピングしてデータ化し,バックアップを取っています.

ここにも筆者なりの根拠がありまして
「CD,レコードが聴けなくなった日のための対応策」

これに尽きます.

ポータブルオーディオから始めた筆者にとってリッピングという行為が定着していたというのもありますが,近年は上記の根拠がこの行為の根源となっています.

これは前回の記事でも述べましたが,一つのオーディオメーカーで複数モデルのCDプレーヤーを出しているのは日本のメーカーくらいです.

すなわち,CDプレーヤーにおいては世界のオーディオ業界において積極的ではない.
この状況が続けば,遅かれ早かれCDを聴く環境を整え難くなる日はそのうち必ず訪れると言えるでしょう.

なので,必ずデータとして保存しています.

ちなみにレコードをデータ化しないのは再生環境の影響がCDのそれより大きいからです.
ということで,CDがない場合はダウンロードを購入することが多いです.

結論

ごくごく単純なことを実践しているという他なくて,筆者は
「ストリーミングに加え必ずデジタルメディアを購入」しています.


ストリーミングサービスが提供する,再生回数に比例した収入のみならず,メディア購入によるある程度まとまった収入がアーティストにも入り,アーティストの応援にもなります

さらに,アナログレコードがあり,金銭的にも余裕があればレコードも購入しています.

昨今は丁寧に扱えばCDよりもアナログレコードが長持ちするということもわかってきていますし,第一回のメディアの需要の変遷を鑑みればアナログレコードの再生環境(ここではユーザー個人の環境ではなく,インフラと呼べるものと考えてください)も整ってくる可能性もあると思います.

皆様が共存戦略を立てるとしたら,どんな共存戦略を立てますか?


以上,「ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略」でした.

Twitterを見ているとストリーミングに対して「突然サービス終了したら大変」という声も聞きます.まさにその通りで,筆者自身もストリーミング一択にするつもりは毛頭無いですし,データであれメディアであれ必ず自身のライブラリとして保持する手段を確立していく予定です.

ただ,あくまで個人の感想として,ストリーミングが我々音楽好きに与える影響は決して0ではないと考えています.「プレイリスト再生終了後にストリーミングサービスからおすすめされた曲が自身の好みだった」ということも多々あります.

新しい音楽を探すのではなく,世界が新しい音楽を我々ユーザーに提示してくれる時代となりました.アーティストやコンポーザーの名前を知らなくても新しい音楽に出会える時代です.私はこの世界を楽しめる限り存分に楽しもうと思います.

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!

それでは.

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