[日記] SOULNOTE A-0の足元を再考する~(2). カーボンワッシャー編~

皆様こんにちは!Nony(  )です.

だいぶ間が空いてしまいましたが,第2回です.
現在愛用しているSOULNOTE A-0の足元を見直す企画です.

前回は木材インシュレーターを使ってみたという内容でした.
ぜひ前回からご覧いただけますと幸いです.


カーボンワッシャーについて

SOULNOTE製品は3シリーズで最初に発売されたS-3から,とあるものが標準で付属しています.

それが,インシュレーターと本体の間に噛ませる「カーボンワッシャー」です.
少しWebを色々調べると,旧SOULNOTE時代から「オーディオショップ・カンタービレ」さんでの取り扱いがあった様子です.

今でも全く同じかは不明ですが,ドライカーボンを用いたCFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastics)製とのことです.

しかも,下記ビデオの通り

CFRPの板を打ち抜いているわけではなく,ロール状にCFRPを整形して輪切りにしているとのことです.

板を打ち抜くとどうしても廃棄せねばならない部分が出てしまいますが,そういったものがほとんど無く非常にエコな製法だと思います.

ただ,「素材を巻く」という工程が発生しますからそれ相応のコストも掛かってそうです.

開封

SOULNOTEに問い合わせたところ,「A-0にも効果を発揮する」とのことなので早速導入します(残業代が多めに出ましたし.w)

カバの木材インシュレーターについてはラック変更の予定があるので未だ保留です.

それでは,開封していきましょう.

小さな封筒がヤマトDM便で届きます.

中を開けると小袋にカーボンワッシャーが3つ.

ちなみにこれ,消費税・送料込みで3000円します(1000円/個).

さすがドライカーボンだけあってなかなかのお値段です.

見えるでしょうか?
ワッシャーの側面にカーボンの繊維が見えます.

確かにドライカーボンを巻いてあるようです.

商品説明

商品と一緒に簡易な説明書きが入っていました.

商品の概要をまとめますと
  1. ドライカーボン製ワッシャー
  2. カーボンが振動を吸収し熱に変換する
  3. ワッシャーが割れない程度にちゃんとスパイクと機器の底面で挟み込むこと
  4. 最初は音がキツく感じるかもしれないが数日のエージングで落ち着く
  5. 内径6mmで他の機器へも応用可能
とのことです.

車やバイクなどが好きな方ならわかるかもしれませんが,ドライカーボンなので製造に時間を要しているはずです.しかも製造には焼き固める設備が必要です.

装着

さっそく装着してみます.




装着してからから気が付きましたが,このアクセサリー

有り・無しでの比較に手間がかかりますね・・・・

さすがに有り無しを比較する気力は筆者にはありません.導入するには相当な覚悟が必要かと思います.w

装着した状態でさっそくいくつかの楽曲を聴いてみましたが,確かに楽曲によっては声や楽器がキツく聴こえる場面があります.とくにトランペットやシンバルなどの金物系,RHYEや野田洋次郎などの特徴的な歯擦音がなかなかに刺激的な印象.

しかし最低域の重心の低さや小気味良く打たれるタムの裏打ち,澄んだシンセサイザーや弦楽器については改善が見られます.ふくよかさを増しつつも曇りやにじみ・緩みといった副作用は感じません.

1週間ほど聴いてみたいと思います.

1週間後・・・

耳が慣れたのも間違いなくあるかと思いますが,今まで全開ストレート一辺倒だったA-0が懐の深さを見せ始めたように感じます.

今までのA-0のストレートな音も好きでしたが,その一辺倒さ故疲れてくるというか飽きてくるというか,新鮮さを欲してしまうときがありました.

装着直後から感じていたように「ふくよかさ」「重心の低さ」について大幅に改善したと感じます.

リスニングポイント周辺でより余裕を持った音場の広さが獲得されていて,筆者がよく聴くハイスピードなジャンルの楽曲によりマッチするようになりました.

筆者お気に入りのGoGo Penguinなどはまだしも,PendulumやReolなどのかなり激しい曲なんかは時と場合によりかなりしんどく感じてしまうときもありましたが,このカーボンワッシャーを導入してからはそのしんどさを感じることもほとんどなくなりました.




今まで特定のジャンルの楽曲がその他のジャンルと比較して苦手に感じるという点においては,筆者はまだまだこのアンプの全力をまだまだ引き出せていないと感じています.精進せねば.

さらに,装着直後に感じた歯擦音や金物のキツさやキンついた感じも気にならなくなり,むしろこの帯域についても芯がハッキリしつつ嫌味の無い,鍛え抜かれた音になったと感じます.重厚になりつつも鈍重ではなく,SOULNOTE特有のハイスピードに意思を持って飛んでくる,キレ味鋭いサウンドはそのままです.


総評

思い切って購入した甲斐がありました.

「オーディオアクセサリー」という観点からすれば高価な部類には入らない今回の商品ですが,「ワッシャー」という観点からすればいくらドライカーボンを使っていたり,コストの掛かる製法を採用しているとは言え,「1つ1000円」という価格にはそれ相応の覚悟と思い切りが必要です.(頻繁に付けたり外したりするのが難しいですし.)

今までも十分に音楽を楽しむことができていた筆者のシステムが,また一歩筆者の求める音に近づきました.

前回に引き続き,こういった細々したアクセサリー1つで激変してしまうわけですから,やっぱり今のオーディオラックをそのまま使い続けるのは心もとないなと感じてしまいます.

まだまだA-0とは長い付き合いになりそうです.

以上,SOULNOTE A-0にカーボンワッシャーを導入しレビューしました.

導入したときの見た目の変化も小さく(若干「浮いたかな」程度),オーディオアクセサリー特有の重厚な威圧感も全くありませんから,そういった見た目が苦手なユーザーも導入しやすいかと思います.

筆者としては3000円以上の効果を感じることができ,非常に満足しています.

前回はポジティブな印象をあまり受けなかった木材インシュレーターとの組み合わせで効果が得られる可能性もありますから,さらに音が熟れてきたときにでも試してみようと思います.(ラッカーが音質のキーポイントらしいですよ・・・)

今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!
次回も乞うご期待です.

それでは.

  お問い合わせ

コメント

人気の投稿