[レビュー] Zonotone 7NAC-Granster 5000α XLR 1m購入&レビュー

皆様こんにちは.Nony(  )です.

6月に職場で夏期ボーナスが支給されたため,筆者のネットワークオーディオ環境を1箇所更新しました.

題名のとおり,Zonotoneのインターコネクトケーブル「7NAC-Granster 5000α XLR 1m」を購入しました!


今回はその開封の模様およびレビューを記事にしたいと思います.

早速開封

こういう日のために仕事をしていると言うものです.
四の五の言わずに早速開封していきたいと思います!

今回も和歌山県にありますサウンドラインモノリス(  )にて購入いたしました!ふと感じたことでも相談に乗ってくれる親切なお店です.



モノリスさん,いつもありがとうございます!


届いた箱がなんとZonotoneのダンボール箱でした.
筆者は見たのが今回が初めてです.陳列している商品ではなくメーカー在庫を注文するとこの箱で届くのかもしれませんね.


中には納品書とケーブル本体です.

取り出しました!ひと目で「Zonotone」とわかるこの梱包でにやけてしまいます.


袋から出しました.XLRコネクタはしっかりと保護されています.
ちなみに筆者がZonotoneの7Nクラスのケーブルを新品で購入したのは今回が初めてです.

多分筆者が今後Zonotoneのケーブルを買うとしてもこのクラスが一番上かなと思います.多分.


箱の裏です.なんとワイヤーで固定されていました.なるほど,コレで商品棚に吊るしても型くずれしないように工夫しているんですね.


ひと目でノイトリックとわかるXLR端子ですが,スリーブあたりはオリジナルかと思います.この保護ビニール,セロハンテープで巻いてはずれないようにしてあったのですが,プラグが傷つかないようにスリーブを取り外すのに少々苦労しました.


金色の文字でちゃんと方向性を記してあります.
まぁ,XLR端子で自ずと決まってしまうのですが.


今までNT-505と組み合わせていたMOGAMI 2534 XLRケーブルと並べてみましたが,太さが明らかに違いますね.

あと,重さが段違いです.筆者の体感ではMOGAMIに比べて1.5倍ほど重く感じました.

ちなみにMOGAMIのケーブルの端子もノイトリックです.このケーブルはプロケーブルで購入しました.

早速TEAC NT-505とSOULNOTE A-0の間に接続します.手前下側が今回購入したケーブルです.

ちなみに筆者は一部の電源ケーブルとネットワークオーディオのLANケーブル以外は全てZonotoneで統一しています.


自分で呼ぶのもなんですが,筆者は自身のことを「まごうことなきZonotone狂」と自負しています.

それにしても配線汚い・・・(ラック新調するまで見なかったことにしておいてくださいw)

なぜZonotoneなのか

「早速レビュー!」と行く前に,この機会ですので筆者のZonotoneに対するこだわりを少しばかり書かせてください.

筆者が初めて購入したZonotoneのケーブルは今でも売上げランキング上位に食い込むスピーカーケーブルの6NSP-2200α Gransterでした.(ちなみに今でも現役です)


当時はONKYOのD-55EXに組み合わせていたのですが,「筆者の聴く音楽全般に非常にマッチしていたこと」,「ケーブル全体としての金額がオーディオケーブルメーカーの中では比較的低価格であること」,「そして個人的にとても好みに当てはまる青色をケーブル本体から放っていたこと」の3つを理由にとても気に入りました.


特に「筆者の聴く音楽全般に非常にマッチしていたこと」については最も驚きが大きかったです.それまでもいくつかのオーディオ用ケーブルを試聴したことはありますが,その殆どが再生音の解像度を高めることを目標にしたような音に感じましたが,Zonotoneはそれ以前に「音楽を楽しく聴かせること」が大前提にあるように感じました.

過去にYoutubeにアップロードされていた番組で,前園サウンドラボ先代社長の故「箱庭的な音にしたくない.多少荒々しくてもステージの音にしたい.」という旨の発言をされていました.多分オーディオケーブルメーカーの中で「多少荒々しくても」なんて言えるメーカーはそうそう無いと思います.

確かに「細やかさ」や「骨の髄までしゃぶりとるような隅々の描写性」などでいえば同価格帯でZonotoneの上に立つメーカーは多くあると思いますが,個人的にZonotoneに求めるのはそこでは無いと思います.

その特徴的な描写故に好みはハッキリ分かれるかと思いますが,好みにバッチリハマればもう手が離せない.そんなケーブルだと思います.

余談ですが,個人的な経験談ではありますがZonotoneのケーブル,日本メーカーの比較的真面目な音作りの製品ととても相性が良いように感じます.ONKYO,TEAC,ESOTERIC,Technicsなどは楽しさがプラスされて真面目さとのバランスも取れる印象でオススメです.

ファーストインプレッション

ということで,早速NT-505のXLR出力ケーブルをMOGAMI 2534から7NAC-Granster 5000αに変更していろいろ曲を聴いてみます.

この時には女性ボーカルをメインに聴いたのですが,まず気づいたのは「声に余裕が出た」ということです.

これは筆者がZonotoneのケーブルを導入するたびに感じていることなのですが,殊女性ボーカルにおいては発声方法を全く変えてきたかの如く声にハリと余裕が生まれます.

この時点で導入の効果はポジティブな結果として現れる気配はしますが,何はともあれとりあえず聴き込みます.

レビュー

ということで1週間ほど聴き込んだので,そのうちいくつかの楽曲についてレビューしていきたいと思います.

GoGo Penguin - Raven


Nonyといえばまずはやはりこの曲からでしょう.(?)

ピアノやウッドベース,ドラムの各楽器の音色が濃密になりつつもスピードが増し,没入感はこれまで以上に高くなりつつももたつかず,くどくないサウンドです.最近のコンテンポラリーな楽曲に多いドラムの裏打ちの抜けの良さは爽快そのもの.

これまでは機器付属のケーブルをZonotoneのケーブルに変更すると「奥行きが増した」と感じていましたが,今回の変更では奥行きもさながら,上下左右の分離の向上も感じました.これは小型なスピーカーを使っている筆者にとっては非常にありがたい効果です.

Ado - 踊


何かと圧のあるAdoの曲ですが,ボーカルに関して言えば非常に声域が広く,またコロコロと声の高さが変化するので,その急激な変化にシステムトータルでついてこれるかというのは個人的に気にしている部分です.

この曲の「フワ⤴フワ⤴」の部分は特にMOGAMI 2534だとちょっとツラい印象があったのですが,7NAC-Granster 5000αではそれに比べ上まで伸び切るようになったと感じます.

米津玄師 - Alice



ファーストインプレッションで書いた「声の余裕」ですが,米津玄師の曲でもしっかりと感じ取ることができました.

また,シンセの最低域の沈み込みなど,エレキベースやウッドベースとは異なって一音一音の境界が曖昧になりがちな音でもしっかりと描写します.これにより音数が確実に増えるように感じ,純正ケーブルから交換したときは特に鳥肌を回避することができません.

また,Zonotoneのケーブルは個人的に「少々荒々しくても」という先代の言葉が,こういった曲に見られるシンセの音に如実に現れてくるように感じます.ポップシンセなどは少し粗くなっている感じは否めません.ただ聴けないレベルになるというものではなく,個人的に聴いてるときの楽しさは確実に増していますので,トータルではこれはネガティブポイントになるものではありません.

Avishai Cohen Trio - Eleven Wives


少し趣向を変えてゆったり目のピアノ・トリオを聴いてみます.

ピアノの抑揚に合わせて控えめなシンバルの音が鳴り響くのですが,ピアノとシンバルの分離がクッキリとし,ノスタルジーな雰囲気が少々現代っぽく変化したように感じます.

ただ、Avshai Cohenそのものが比較的現代の楽曲なのもありますし、Zonotoneのケーブル開発者が全盛期のクラシックやジャズのレコードを好まれていたということもあるからか、不自然さは皆無でむしろ心地よさすら感じます。

GoGo Penguin含め現在のジャスに多い、非常に小刻みなドラムやベースとの相性もよく感じます。

総評

Zonotoneの7NAC-Granster 5000αについては今回が初めてではなく,過去にフォロワー様よりお譲り頂いたRCAケーブルも使用しています.


それらを聴いたときの印象と今回のレビューでだいぶ7NAC-Granster 5000αの素性がわかってきた気がします.

あくまで今まで筆者のシステムの主流となってきた6NAC-Granster 2000αとの比較にはなりますが,今回導入した7NAC-Granster 5000αは6NAC-Granster 2000αに比べて「落ち着き」「緻密さ」「伸び」を獲得したと感じます.

各帯域の量感という点では6NAC-Granster 2000αのほうが勝っており,非常にポップに聴こえてそれはそれで楽しいのですが,ユーザーや楽曲によっては色付けを感じてしまうかもしれません.

それと比較すると7NAC-Granster 5000αのボーカルの表現力や伸びの向上が勝っており,Zonotoneならではの全帯域にわたるソリッドさを残しながらもより上品になっています.


また,交換前に使用していたプロケーブルのMOGAMI 2534ですが,3000円~4000円でこの音にまとめ上げてくるすごさにも驚きました.
全帯域において必要十分に澄み渡っており,同価格帯のプロ用ケーブルの中でも至ってニュートラルに感じます.また,4芯なのでシングルエンド,バランスケーブル,ヘッドホンケーブルなどある程度の幅広い用途にも加工できます.

個人的には,オーディオを始めてから初めてケーブルを変更するという方々にまずはオススメしたいとも思います.今後求めるケーブルを見つける上での一種の基準にもなるでしょう.低抵抗なだけでなく低容量ですのでレコードプレーヤーとフォノケーブルの間にも使えるかと思います.

以上,NT-505のインターコネクトケーブルをMOGAMI 2534からZonotone 7NAC-Granster 5000αに交換してのレビューでした.

正直な話,賞与でのオーディオ環境更新予定は別にあったのですがいろいろあって流れてしまったので,「できるところから」ということで本ケーブル導入に至りました.やはり筆者の使うケーブルがZonotoneから変わることは当分,ひょっとしたら一生来ないかもしれません.

また本来のオーディオ環境更新に向けて貯金頑張ります!

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!

それでは.

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