[オーディオ雑談] Roon歴1年のNonyがRoonを推しまくるだけの記事
皆様こんにちは!Nony( Follow @Nony________ )です!
スクロールすると,同じGoGo Penguinのアルバムであったり,
Portico Quartetに戻ります.Biographyでスクロールすると,「Influences and Associated with」という項目があるので選択したら,
Influences(今回の例ではPortice Quartetに影響を与えたアーティストということになります)や,
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そうです.ここのところ筆者のネットワークオーディオはRoonを使った再生がメインになっています.
ということで,今回は筆者がRoonの特徴を複数挙げた上でRoonを推しまくりたいと思います.
Roonはイイぞ!
そもそもRoonとは
こういう記事にたどり着く方は殆どの確率でオーディオユーザーかと思いますので詳細な説明は不要かと思いますが,念の為ざっくりと説明しておきます.
Roon(ルーン)とは,一言で言えば「ネットワーク環境を利用した再生を想定した総合音楽管理・再生ソフトウェア」になります.
高音質を志向した音楽管理・再生ソフトウェアといえばAudirvanaやJRiver Media Centerなどがこれまで有名でしたが,Audirvanaは発売された当初の構造や時期が比較的早かったということもあり,「iTunesを操作して再生をAudirvanaが担い,DACと接続して再生」というのが基本的な方法でした(今ではそんなことはありませんけれども).
また,JRiver Media Centerはソフトウェアの名前の通り,音楽のみならず動画コンテンツの管理も想定されています.
そんな中,
- 保有する音源,サブスクリプションの音源を一つのライブラリとして管理できる
- USB-DACだけでなく,ネットワークで接続しての出力もできる
- 充実した楽曲検索および統計機能
という特徴を引っさげて発売されたソフトウェアがこのRoonになります.
特に,最初に挙げた「保有する音源,サブスクリプションの音源を一つのライブラリとして管理できる」という特徴は近年の高音質再生ソフトウェアが実装してきている機能として,このRoonがおそらく世界初と認識しています.
Roonのメリット
そんなRoonですが,メリットとデメリットを挙げておきたいと思います.
保有する音源とサブスクリプションの音源を一元管理できる
これが筆者個人的に最も嬉しいと感じる点です.
何はともあれ,Roonのアルバム一覧のスクリーンショットを見てみますと
アルバムの左下にTIDALのマークがあるものとないものがあります.
これが上記の表すことで,ここではTIDAL上のアルバムと,自身の所有する楽曲を一つの画面からまとめて見ることができます.
これにより,既存のネットワークオーディオではほぼ「必要悪」とされていた「NASとストリーミングサービス間の画面の移行」が不要となり,ストリーミング上の楽曲さえもまるでユーザーの所有する楽曲かのような操作感を獲得できます.
しかもこのRoon,TIDALとの連携においては「TIDALの楽曲のRoonへの追加」と,「TIDAL上へのお気に入りの登録」は同期しません.おそらくQobuzも同じ仕様だと思います.
「????」となった方のために実例を上げますと,
米津玄師のBOOTLEGを
Roonのライブラリに追加しました.
そしてTIDALのFavoriteを見てみますが,アルファベット順でBのところにBOOTLEGは出てきません(つまり,TIDALのFavoriteには登録されていません).
そこで,BOOTLEGをRoonのFavoriteに登録します.(歌手名の下にあるハートマークの背景が紫っぽく点灯すれば登録されたことになる)
My AlbumsをFavoriteでフィルターすると,確かにRoon内のお気に入りに登録されています.
改めてTIDALのFavoriteを確認すると,ここで始めてTIDALのFavoriteにも追加されていることがわかります.
つまり,Roon上でのお気に入りの登録によって,始めてTIDAL上でもお気に入りに登録されます.この仕様は賛否両論分かれるところではあるかと思いますが,自身のライブラリに追加するTIDALの楽曲は気に入ったものだけなので,Roonを使わない状態でTIDALにアクセスする場合にもわざわざ検索する必要がなくなり,個人的には便利に感じます.
歌手や曲名以外での網羅的な探索が可能
アルバムや歌手によりどの程度網羅的かが異なりますが,一つの情報から幅広く歌手や年代などの情報を取得したり,検索に用いることができます.
例えば,GoGo Penguinのアルバムを複数のアーティストがリミックスしたGGP/RMXをスタートに見ていきましょう.
曲調の類似したアルバムが推薦されます.このあたりは他のストリーミングサービスでも出てくるでしょう.
更にスクロールすると,類似したアーティストや
GGP/RMXの制作に関わったアーティストがクレジットとして出てきます.
今回はSimilar Artistsから「Portico Quartet」を選択します.
Discographyを選択してスクロールすると,「Appearances」内に
おや?GGP/RMXに関わっているようです.
改めてGGP/RMXを選択すると,自動的にフィルターがかかりPortico Quartetがリミックスした楽曲が表示されます.
Associated with(日本語訳だと「~と関連した」というアバウトな表現ですが,今回はPortico Quartetのメンバーの一人が在籍していました)の項目にはSzun Wavesというアーティストが出てきました.
もちろん,ここで各アーティストを選択すればアーティストのプロフィールや楽曲の項目にジャンプできます.
これらの機能により,Roonは「名前すら知らないけどユーザーの好みに当てはまる楽曲」を見つけることに長けていると感じます.
一般的なストリーミングサービスなどでは,共同制作したアーティストの情報を得るのが精一杯です.
Roon Radio機能が秀逸
Roonには,キュー内の楽曲の再生が終了後に自動で類似した楽曲を選択して再生を開始する「Roon Radio」という機能がありますが,他のストリーミングサービスの自動再生機能と比較して「ストライク」な場合が多いです.
例えば,TIDALでMuseを再生後にヘヴィメタルなんか流されたら,筆者個人としてはたまったもんじゃありませんが,RoonだとU2だったりColdplayだったり,かなりニッチなアーティストの楽曲でも聴かない限りしっかり類似したアーティストの楽曲を流してきます.
試してみましょう.The Glitch MobのWarrior Concertoを再生します.
キューを見ると,Roon Radioの項目に「Phoenix」という楽曲が表示されます.
楽曲が終了すると,自動で再生が開始されました.この時点で次曲も待機します.
画面下部のアルバムアートを選択すると,グッドかバッドかを選択するハンドサインが表示されます(Picked by Roon Radioの隣にあります).
ここでグッド,バッドを入れていくとRoon Radioの機能の改善のために情報が使用されます.
また,この機能により,Roonは真面目に音楽を聴くときのみならず,BGM的にも使用することができます.
いたれりつくせりですね.
機器の動作保証を取っている
ネットワーク製品については,「Roon Ready」なる認証プログラムによって,ビットパーフェクト再生まで含めた動作保証をとっています.
また,Roon Testedという認証もあり,これらに登録されている機器はRoonの操作に適切に反応して動作するという確認が取れています.
Roonのデメリット
高価
Roonですが,音楽再生ソフトとしてはぶっちぎりに高価です.
年間ライセンスで$119.88/年,月間ライセンスで$12.99/月,永年ライセンスで$699.99です.オーディオ機器一台購入する程度の金額とはいえ,おいそれと手が出るものではありません.
基本的にサポートがない
Roonというソフトウェア自体,日本に法人がありませんから,細かい使い方やトラブルシューティングは公式の英語ウェブページを読むか,他の日本人ユーザーのブログ等を読むしかありません.
とはいえRoonにはHELP Centerなるものがあり,ここから各種ページに移動することで,Roonのスタッフやユーザーと交流しながら問題解決に向けて動くことができます.
日本式の手厚い保証やサポートを期待すると拍子抜けすると思います.
基本的にPCが必要
Roonはシステムの中心部にPCが必要となります(NASでも動くものがありますが非推奨です).
しかもPCの推奨スペックがそこそこ高く,Intel Core i3以上でメモリ8GBでSSD搭載のPCが推奨です.
もちろん,RoonのDSP機能などをガシガシ使う場合はさらにスペックが要求されます.
専用でPCを購入するにもなかなか高価となるかと思います.(オーディオで使うとなればファンレスなども考える必要がありますし)
本領発揮にはストリーミングサービスとの連携が不可欠
上記のメリットを享受するにはTIDALやQobuzに登録しておかないと本領発揮とはいきません.
連携しなくてもソフトウェアそのものは機能しますが,ふと見つけたアーティストの楽曲を試しに聴くといったことが不可能になります.
1年使ってみて
上記のメリット・デメリットを踏まえて,筆者がRoonを使った所感を書きます.
まず最初に嬉しかったことは,「ユースケースに縛られない」という点です.
PCを直接操作するも良し,離れた場所から別のPCやスマートフォン・タブレットで操作するも良しです.
また,再生機器もUSBとネットワークをメインに複数機器を一括管理できます.これは,ネットワークオーディオ機器の無い部屋においても,Roonを操作できる端末とUSB-DACがあればRoonを使って音楽を聴くことができます.コレにより,これまでのネットワークオーディオ以上に,あらゆるユースケースへの対応力を獲得できていると言って良いでしょう.
そして上記のメリットには書きませんでしたが,冒頭に示したとおり,今聴いている音楽をコメントと共にリアルタイムにSNSに共有することができることに感動を覚えました.オーディオと組み合わせて使うことを想定したソフトウェアでこの機能を実装しているのは,筆者の知る限りRoonとAudioGateくらいです.
しかもAudioGateとは異なり,シェアしたいときにシェアできるのもポイントです.
そして蜘蛛の巣のように張り巡らされた楽曲検索機能.Endless FieldやDerick Hodge,F. S. Blummなど,Roonを使っていなければ知ることのなかったであろうアーティストや楽曲もたくさんあります.
Roonというと音質が真っ先に語られることが多いですが,筆者個人としてはここまでの幅広いユーザビリティを備えたソフトウェアであることを評価したいと思っています.
Roon ReadyやRoon Testedといった認証も幅広いメーカーと連携して行っており,その点でもRoonのユーザーは機器を選ぶ際に拘束されません.ユーザー自身のユースケースに合わせて機器を選定できます.
さらには「機器が変わってもUIが変わらない」という点も嬉しい.既存のネットワークオーディオはここがおそらく最大の難点の一つだと個人的には思っていますが,Roonというネットワーク再生がはじめから想定されたソフトウェアの登場によって悩む必要もなくなりました.
筆者個人としては,「かゆいところに手が届く」ソフトウェアだと思いました.
読者の皆様の中に,上記の文面に対応する悩みが一つでもあったとしたら,Roonはその解決策としてオススメしたいソフトウェアです.
Roonはイイぞ!
もう一度言います.
Roonはイイぞ!!
以上,Roonのメリットとデメリットを列挙したうえでRoonを推す記事でした.
筆者はRoon ReadyであるNT-505を購入後にRoonを導入しましたが,こちらもNT-505導入時と同じく大きなトラブルに見舞われることもなくキビキビと連携して動いています.
筆者自身としては良い時代にネットワークオーディオを始めることができたと感動する日々です.
また,USBオーディオにも対応していますから,広いお家に引っ越したとしても使い続けることができます.
少しでも気になる方は試してみてください.1ヶ月の試用期間でこの記事以上にいろいろ得られると思います!
質問があればお問い合わせからお気軽にどうぞ!
Roonはイイぞ!
今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!
それでは.
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