[雑感] 不思議な音楽の売り方を見つけてしまった
皆様こんにちは、Nony( Follow @Nony________ )です!
今回はとある音源の販売について雑感です。
少し順番が雑ですが終盤に最も重要なことを書いている気がしますのでぜひ楽しんでいってください。
DSD録音してレコード???
筆者の目に止まったとある記事があります。
このレコードですが、発売当初はダイレクトカッティングによりマスターを作成してレコードにしたものです。
それを11月27日にDSD録音したものからマスターを起こしてレコード化したものを発売するとのことです。
・・・・・・
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現時点で謎な発売意図
筆者がこの記事を書いている時点では、すでにダイレクトカッティングでマスターが起こされているものをあえてDSD11.2MHzで改めてレコードにし直す理由が明確にされていません。
さらに付け加えていえば、あえてDSD11.2MHzのマスターを「レコードにして」発売という方法が筆者には理解できません。
デジタルデータのまま発売すれば良いのでは???
と筆者は思うのです。
例えば、「ダイレクトカッティングで起こされたラッカー盤が既にダメになってしまい、今後も供給し続けるためにDSDからレコードにしたものを発売する」ということであればまだ理解できますが、そうならそうとなぜ明かさないのでしょうか?明かして不都合の生じる理由ではないと思います。
100% Pure LPのように、「当初から録音マスターをDSDと定めている」ですとか「丈夫なスタンパーの製造を行わないためラッカー盤/メタルマスクの消耗が早く生産枚数に限りがある」ということであればその趣旨はうなずけるというものです。
「格好の餌食」感
上記のようなわけのわからない「高音質」を謳った音源の発売ニュースを見るたびに筆者は「オーディオファンが格好の餌食にされている」と感じてしまいます。
DSDで別のマスターを収録したのであればそのままDSDで発売すれば良いものを、あえてレコードに起こし直して発売するという方法は、理由が明らかにされない限り矛盾しか感じません。
今回に限らず、近年発売された音源ほど似たような方法で発売されていると筆者は感じます。
その最たる例が「MQA-CD」だと思います。
- ハイレゾがある→ハイレゾでは販売せずあえてMQA-CDで販売する
- DSDがある→DSDのまま販売せずあえてレコードにして販売する
ただ、MQAは当初から「ハイレゾ音源をCDデータ相当の容量にまで圧縮して保存できる」「MQA対応機器の所有に関わらず音源を聞くこと自体は可能」など、CDもしくはCDデータとの共存が念頭に置かれていましたので、筆者としてはまだ理解の余地があります。
しかも今回さらに酷いと感じるのが、「ダイレクトカッティングのレコードを発売する時点ではこのレコードの発売の可能性について全く言及せず、後になってDSDから起こしたレコードも発売すると広報した」点です。
これはユーザーによって考え方の分かれる部分だと思いますが、ダイレクトカッティング盤を購入できていないオーディオファンからしたら「せめてDSD盤は・・・!」となるかもしれませんし、はたまた既に所有されている方からしたら「DSD盤も気になる!」ですとか「もっと早く言ってよ」ですとか「同時にマスターにしたならなぜ同時に発売しなかったんだ」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
既にそういう心境にされている時点で、オーディオファンでもあり音楽ファンでもあるわれわれは「感情を操作されている」に等しいと思います。
悪質かどうかはこの記事を読まれている方々の裁量によるとしても、そういった方々の心理を突いた「確信犯」だと筆者は思います。
少なくとも筆者にとっては、両方ともレコードにして発売するあたりレコードしか聴かないユーザーを標的にした商法に見えて、気持ちの良いものではありません。
さらに言えば・・・
PCオーディオでリニアPCMの再生を経験済の方であれば、あとは対応するUSB-DACさえあればDSD11.2MHzの再生はそんなに難しいものではありません。
しかもそのUSB-DACのドライバーがASIOならなんのその。ネイティブ再生もできてしまいます。
挫折した方には大変申し訳ありませんが、たったこれだけのことなのに別のフォーマットにしてまで聴こうとするその姿勢にはある意味尊敬します。
PCオーディオもハイレゾ再生もネットワークオーディオもレコードもCDも、初めて再生するユーザーにとってはその再生方法を身体で覚えるものです。
趣味なのでどんな聴き方をしようとイイとは思いますが、新しいものに興味を示されたのであればそれ相応のことは身につけて後悔ないと筆者は思います。
ここまで読んでいただいたあなたに
筆者から質問です。
あなたはこのレコードを購入しますか?
すでに該当のダイレクトカッティング盤をお持ちのかたであればそうでない方もいらっしゃるかと思いますので、購入する理由・しない理由があって当然です。
ぐだぐだと書いてしまいましたが、この記事に惑わされずに、読者の皆様の素直な意志に従っていただければと思います。
そしてその意志によって、読者の皆様のオーディオライフがより充実したものになるのであればこれ幸いです。
ここまで書き終わって・・・
調べてみました。
DSD 11.2MHzの状態で販売されているようです。(DSDがダイレクトカッティングから作られたかのような表記してますが本当なんですかね?)
・・・・・
ますますレコードにして出す意味がわからん・・・・・・・
以上、筆者のふとした疑問?愚痴?でした。
販売手法と言い収録と言い、個人的に疑問を呈さずにはいられないニュースでした。
筆者の知らないところでは需要があるのかもしれませんね。
筆者ならレコード再生環境を持っていたとしてもDSDマスターから起こしたものはDSDを購入していたと思います。
話は変わりますが、周囲でも購入される方が多いので少しこの楽曲が気になってきました。
機会があれば試聴してみたいですね(さすがに無試聴は懐が・・・・w)
今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!
それでは。
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