[レビュー] NT-505のファームウェアアップデートが来たので変化を試す

皆様こんにちは!Nony(  )です!

急に寒くなり、暖房が欠かせなくなってきました。
音質のためならおそらく石油ストーブが最高なのでしょうが、ズボラな筆者には危険すぎて今年もエアコンの暖房にお世話になりそうです。

今回は筆者が使用するNT-505にファームウェアのアップデートが来ていたため、早速適用して音楽を聴いた所感を記そうと思います。





それは突然やってきた

筆者にとって「仕事から帰宅してNT-505の電源を入れる」という行為は、もはや日常生活でのルーティーンの一つです。

そのルーティーンをいつもどおりにこなし、操作用のiPadを開くと「ネットワークファームウェアのアップデートがある」と操作用アプリから通知が。

アップデートをしたのはNT-505の導入依頼なので実に一年半ぶりで最初は驚きましたが、「もしかして・・・」と思いTEACのNT-505商品ページを検索すると、

なんとネットワークファームウェアとは別に本体のファームウェアアップデートも来ているではありませんか!

ネットワークファームウェアのアップデート後に本体のファームウェアもアップデートしました。

この機会なので一点だけ・・・

NT-505、上記に挙げたレビューの通りOpenHomeでの操作が可能でレスポンスも良く、ネットワーク部分は操作アプリの見た目からも察するように某L社ベースと、当時のこの価格帯ではダークホースと筆者個人的には思っているのですが、

一点だけ、とても惜しいと思うことがあります。

それは、

「ネットワークプレーヤーなのにわざわざPCとつなげて本体のファームウェアアップデートをする必要がある」

という点です。

本体ファームウェアのアップデート用ソフトウェアがUD-505と共通だったり、本体の構造から察するに、本体の殆どをUD-505と共通化しているが故に本体のファームウェアアップデートもこの方法にせざるを得なかったのだと思われます。

ですがそこは「ネットワークプレーヤー」としての強みを活かして、ネットワークファームウェアのアップデートと同時にPCとつなげることなく本体のファームウェアもアップデートできればなお完璧だと筆者個人としては感じます。

さきほど「UD-505と殆どを共通化」と述べましたが、これは先述のような「ネットワーク」の恩恵を完璧には活かせていない反面、「部品コストの削減」という共通化ならではの恩恵ももたらしています。

したがって「とても惜しい」というわけです。
これを差し引いてもトータルバランスではよくできあがっていると感じます。

不満はこのあたりにして・・・

今回のファームウェアアップデート内容を確認します。


まず、本体ファームウェアでは、
  • 4種類の音質を選択できるように新たにメニューを追加しました。 
  •  HEADPHONE/LINE OUTの出力選択設定を記憶するようにしました。 
  •  動作の安定性を向上させました。

 

次に、ネットワークファームウェアでは、
  • Roon Ready最新版に対応しました。 
  •  TIDAL connectに対応しました(日本国内では、現在ご利用になれません)。

と、機能追加が目白押しな様子です。

Roonを利用する筆者にとってはRoon Ready最新版は嬉しいですね。

あと、HEADPHONE/LINE OUTの出力選択設定の記憶ですが、むしろ今まで記憶しない仕様だったんですね・・・・(確かにファームウェアアップデート後はLINE OUTがXLRではなくRCAになっていました・・・次回アップデートでちゃんと記憶されるかは要確認ですね)

早速聴いてみる

当初はファームウェアアップデートだけでこのブログ記事を書くことは全く想定していませんでした。

しかし、アップデートの内容の記載の中の、
4種類の音質を選択できるようにメニューを追加しました。
という記載がとても気になり、少しばかり確認してみることとしました。


なるほど。確かにメニューが追加されていて、4種類のうちの1種類が常に有効となるようです。(「オフ」がないです)

上記のページには1番がデフォルトとのことで、おそらくこの設定がアップデート前の状態と思われます。

その状態で、4つの設定を比較するべく音楽の再生を始めた途端・・・・

・・・!?

なんと音質がアップデート前から変化しているではありませんか・・・・・

・・・細かいことは後にして、まずは4種類の設定を比較します。

音質設定比較

Sound 1 (Default)

公式では「ライブ感のある音」とのことです。開発元の企業がこういった抽象的な表現で音質設定の特徴を述べるのがなんとも面白いと個人的には感じますが、ユーザーの印象が異なっていたときにトラブルのもとになったりしないか心配でもあります(杞憂であることを祈ります)。

傾向としては「TEACの音」と言われて想像する音に最も近いと感じました。後述の3つの設定と比較して、全体としてフラットなバランスを保ちながらも音の密度が高く、少し音が迫ってくる印象もあります。

Sound 2

公式には「豊かな響き」と紹介されています。
Sound1やSound3と比べて音の密度感を落ち着かせて楽器の一つ一つの音に伸びが生まれます。
弦楽器主体の音源や比較的ゆったりめな金管楽器との相性が良いように感じます。

Sound 3

「立ち上がりの鋭い音」とのことです。
Sound1と近い部分はありますが、よりクッキリとした描写で、4つのモードの中で最も実体感に優れていると感じます。
筆者個人としてはこのモードやSound 1でエレクトロニック系を聴くのはしんどく感じる場面も否めませんが、ピアノトリオやアンビエントにはかなりマッチするように感じます。

Sound 4

「落ち着いたニュートラルな音調」です。
Sound2のような伸びや、Sound3のような実体感は薄れますが、近代のアップテンポな音源を聴く際に最も聴き疲れしないと感じます。
4つのモードの中では最もマッタリしているため、Sound3と合わせて好みのハッキリ分かれる設定ではないでしょうか。

4つのモードともに極端に変化するものではなく、じっくりと聴いていくことでよりその違いや良さがハッキリと分かってくるものだと思いますので、ぜひお試しあれ。

音質設定モード以前に

先にて少し述べましたが、どの音質設定に変更しても、アップデート前から音質が変化しています。

個人的には良い方向へ変化したと感じていて、アップデート前と比較して圧迫感が軽減され、より広がりが増した印象を受けました。

LINNなどのネットワークプレーヤーを使用するフォロワーの方々からは「ファームウェアのアップデートで音質が大きく変化することがある」とは度々聞いていましたが、まさか筆者のNT-505でそれを経験できるとは思いもしませんでした。

さらに、NT-505は既にディスコンとなっており、後継機としてNT-505Xが発売されています。

こういうところがネットワークプレーヤーの真価と筆者は思っているのですが、ディスコン後もメーカーがファームウェアのアップデートを提供し続ける限り機能の追加や問題点の改善が可能です。

販売終了後のオーディオ製品のソフトウェアをアップデートすることはこれまでされていなかったこともあり、なかなか実現できていないことも多いかと思います(既にアップデートが提供されていないネットワークオーディオ機器もちらほら・・・)が、今回のNT-505アップデートにより、今後もNT-505を使う筆者の安心感が増しました。

今回のアップデートを含め、NT-505とともにより長い時間を過ごしていければと思います。

以上、NT-505のファームウェアアップデートの様子を記しました。

アップデート前の時点でも操作関係ではサクサク動いて動作も安定しており、NT-505XやUD-701N、ESOTERICのN-05XDなど新製品が続々発表されていたこともあり、機能追加などのファームウェアアップデートは半ばあきらめていました。

今回のアップデートで機能が追加されたばかりではなく音質も好みにより一層近づき、今後に対する期待も膨らんできました!

今後もNT-505でネットワークオーディオライフを楽しんでいきたいと思います!

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です。

それでは。
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