[購入報告] Canarino Fils9 Rev.3を購入しました~経緯・構成編~

皆様こんにちは!Nony(  )です!

遂に!遂に筆者のネットワークオーディオライフを強力に支えてくれるメンバーを迎え入れることができました!
Oliospecにて販売されていますオーディオ用ファンレスPCの「Canarino Fils9 Rev.3」を購入しました!


今回はこのCanarino Fils9 Rev.3(以下Canarino Fils)を購入するまでに至る経緯やカスタマイズ内容の説明をしていきたいと思います!

そもそもこれは何・・・?

と思われた方のために少しCanarino Filsについて説明をしたいと思います。

公式には「オーディオ用PC」とされていますが、筆者としては「何者にもなり得るオーディオ用”ハードウェア”と表現したいです。

というのも、ここまでストリーミングサービスが普及する以前のデジタルオーディオといえば「ハイレゾオーディオ」を某S社などが推していたこともあり、「オーディオ用PC」と言ってしまうと「USB-DACとつなげてマウスやキーボードで操作して音楽を再生するためのファンレスPC」というイメージ(読者の皆さまが「PCオーディオ」と聞いて想像されるイメージといえば伝わりやすいでしょうか)が先行してしまうのではないかと筆者は考えているからです。

確かにそういった使い方もできますが、Canarino Filsはユーザーの設定次第でそれ以外の使い方もできます!つまり、我々が「PC」と聞いて思い浮かべる使い方を超えた使い道があるということです。

したがって、筆者としては「オーディオ用PC」の一言で説明ができてしまうものではないと考えています。

と記した上で、筆者がこのCanarino Filsを導入するに至った経緯を述べて行きたいと思います。

経緯1:ネットワークオーディオと出会って

筆者がネットワークオーディオ(というよりもNT-505)と出会って、いろいろ経験していく上でこう思うわけです。

「オーディオ用のNASが欲しい」と。

最初のオーディオがネットワークオーディオというならいざ知らず、CDのリッピングやCD・レコードの再生がそれまでの主なオーディオの様式であった筆者にとってはやっぱり「自身の所有する楽曲をネットワークオーディオで聴く環境」が欲しくなるわけです。

いやむしろ、ストリーミングによって聴きたい曲を聴きたいときに聴けるようになった今だからこそ、わざわざデータやメディアとして音楽を所有するという行為に対しそれ相応の思い入れを見いだせるのかもしれません。

さらに付け加えますと、少なくとも日本のオーディオ界隈においては「もう音楽はストリーミングだけでOK」といえる時代にはまだまだ到達できていないと思います。(楽曲の網羅とか音質の観点で)

それらを総合的に判断して、筆者にとってオーディオ用NASの導入は検討せずにはいられませんでした。

経緯2:Roonと出会って

もし筆者がRoonと出会わずに先述の経緯だけで済んでいたら、順当にDELAかfidataのNASを購入していたと思います。特にDELA N1A/3やDELA N100は予算的にもデザイン的にも良い線を行っていました。

しかし、そんな中筆者はRoonと出会ってしまうわけです。

音質云々以前に自身の所有する楽曲とストリーミング上のお気に入りの楽曲を統合して管理できる一覧性、楽曲ファイルのタグを破壊せずにライブラリを自由自在に編集できる安全性、Roon Radio機能の「聴きたい曲のストライクゾーン」をビシッと当てて次の楽曲を自動再生する正確さ、多機能を直感的に操作できるようにまとめ上げられたUIデザインなど、オーディオ用のソフトウェアとしては群を抜いた操作性で筆者のオーディオライフをガラリと変えてしまう「ゲームチェンジャー」でした。

となれば、こう思わずにはいられません。
「専用Roonサーバーが欲しい」と。

さらに経緯1と経緯2からこんな考えが浮かびます。

・・・・合体できないか?

ということで・・・

NASの機能とRoonサーバーを合体できる製品を探すと、現行製品の完成品では
  • TAIKO Audio SGM Extreme

  • Silent Angel Z1

です。

SGM Extremeは万年雑用係のサラリーマンオーディオブロガーNonyからしたら買えるはずのない価格ですし、Silent Angel Z1はCPUのTDPが6Wと、Roonの機能を使うには心許ないです。

となると、自分で作るしかありません。
そこで、Canarino Filsが出てくるわけです。

Canarino Filsの選択肢

筆者が購入するときには、Canarino Filsには2種類の「ベースモデル」がありました。
(2022年3月17日現在は3種類です。)
  • Canarino Fils5 Rev.3

  • Canarino Fils9 Rev.3

この2種類は筐体の寸法が異なることで、主に「接続できるPCIeカードの枚数」が異なります。(Canarino Fils5は1枚のみ、Canarino Fils9は最大3枚)

筆者はサーバーとしての運用を想定しますが、今後ネットワークオーディオプレーヤーを変更するときなど、ひょっとしたらCanarino FilsからのUSBオーディオ出力の力を必要とするときが来るかもしれません。(→そのときはオーディオ用USB PCIeカードを追加したい)

したがって、Canarino Fils9を購入することにしました。

構成

次に、Canarino Filsはパーツを選択肢の中から選べる、いわゆる「BTOパソコン」ですので、CPU、ストレージ、オーディオ用PCIeカードなど主要なパーツを選んでいきます。
以下、筆者のこだわりポイントです。

CPU

Roon ServerとMinimServerを同時に実行させる上、場合によっては同時実行するソフトウェアが増えることも考えられます。
また、Roonは楽曲の再生機能をPCが担いますし、MQAのデコードや大量のアルバムアートの表示やその他機能など、そこそこのCPUパワーを必要とします。

例えば、Roon純正のサーバーNucleusでは、

Core i3搭載モデルでは保存できるアルバムの枚数や機能に制限をかけていますが、Core i7搭載モデルは無制限です。

したがって、「Core i7があれば間違いない」、という判断に至りました。

ストレージ

OSやソフトウェアを保存するためのストレージと楽曲を保存するためのストレージを分けます。

これにより、どちらか一方が天に召されてもすべてを一からやり直す必要がなくなります。

楽曲を保存するストレージは容量対価格がM.2に比べ熟れてきているSATA SSDにすることでとある秘密兵器も使うことができます。
それについては後述します。

オーディオ用PCIeカード

筆者はCanarino Filsを「オーディオサーバとして」運用します。
したがって、オーディオ用ネットワークカードの装着が優先度が高いです。(汎用でもできなくはないですが)

ここは一つ奮発して

JCAT NET CARD XEを選択します。JCATのネットワークカード最上位グレードです。
そのかわり、ベースモデルで標準搭載されるUSBカード(SOtM tX-USBhunIn)は非搭載とします。

OS

筆者は大学で情報を専攻していたので、Linuxの基本的なコマンド操作ができます。
Windowsでも良いのですがオーディオ用PCには不要な機能やソフトウェアがついてきますし、個人的にもOSを最小構成から組み立てていきたいので今回はOS無しを選択します。

秘密兵器

SATA SSDとJCAT NET CARD XEには秘密兵器で以下のものを使用することができます。

JCATが販売する「SATA、PCIe用のアクティブ電源フィルタ」です。
PCの電源からSATAやPCIeカードに渡す電源をキレイに再生成するものです。

オーディオで電源が大事というのはこのブログの読者の皆様なら十分経験済だと思いますが、NET CARD XEと音源保存用のSSDの電源を少しばかり奢ってあげたいと思います。

注文内容

したがって、注文内容は以下画像のとおりです。

それにOptimo Nanoも組み込んで・・・・・

・・・・・筆者の体力(貯金)はもうゼロです!!!!!w


以上、Canarino Fils購入の経緯や構成についてでした!

すでにNAS機能・Roonサーバーともに運用は始まっていて、自宅に帰ればiPadの画面越しに自分の所有するアルバムの数々に即座に触れ合える毎日です!(そうだよこんな日々を待っていたんだよ!)

記事が長くなってしまいましたので今回はこのあたりにして、次回はCanarino Fils関係の記事は「開封編」と行きたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!

それでは。
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