[レビュー] ULTRASONE Signature MASTER開封・レビュー

皆様こんにちは!Nony(  )です!

ネタ切れしたりネタが溜まったりと大変です。

今回でこのシリーズの一段落としたいと思います。
(「引っ張りすぎでしょ」と思われた皆様ごめんなさい。)



Signature MASTER開封

中古ではありますが、購入したSignature MASTERを開封していきたいと思います。

外箱の表面。ロゴに光沢があります。

裏面です。裏を見て初めてSignature MASTERとわかります。

上面・下面はULTRASONEのシンボルロゴです。

側面はシンボルと社名のロゴです。

箱を開けるとパンフレットがいました。
Signature PULSEやNATURALの表紙は別だったりするんですかね?

読んでみるとシリーズ各製品の仕様やS-Logic3の紹介などが記載されています。

パンフレットを取り出すと何やら上質な紙に包まれています。

慎重にシールを剥がすとキャリングケースが出てきました。
どうやらこの中に一式が収納されているようです。

キャリングケースを開けるといろいろ出てきました。まずは付属品から行きます。

プロテインレザー製のイヤーパッドです。
シープスキンの交換用イヤーパッドは2万円以上しますから、プロテインレザーでも交換用をつけてくれたのは大変うれしいですね。




ケーブルは3種類です。シングルエンドのケーブルの機器側プラグはNeutrik製と贅沢な仕様です。(Neutrik製プラグはSignature MASTERのみ。)
  • 1.5mケーブル(3.5mmシングルエンドプラグ)
  • 3mケーブル(6.3mmシングルエンドプラグ)
  • 1.2mリモコンマイク付きケーブル(3.5mmプラグ)

そして本体が収まっています。


本体を見ていきたいと思います。

ヘッドバンド両脇の樹脂はS-Logic 3のプレートがはめられています。プレート周辺の樹脂パーツはエナメル塗装と思われます。

ちなみにS-Logic3のプレートですが、Signature PULSEやSignature NATURALは透明な樹脂で覆われています。

ただこのプレートについては


上記記事のSignature MASTERは透明な樹脂で保護されているように見えるので、どこかで仕様変更等あったのかもしれません。


ヘッドパッド・イヤパッドはシープスキン(パンフレットには「メリノレザー」と記載がありました)

イヤーパッドもプロテインレザーと比較すると一目瞭然です。シープスキンが明らかにしっとりしています。

ヘッドバンド樹脂パーツの左側にはシリアルナンバー(伏せています)と"MADE IN GERMANY"の印刷がなされたプレートが装着されています。

ハウジングです。エナメル塗装(?)に金色のフェイスプレートが埋め込まれています。
パンフレットによるとSignature MASTERは金メッキと明記されていましたがSignature PULSE/NATURALについては銀メッキや銅メッキの記載はありませんでした。

ヒンジ部は往年のHFI-780等と同じです。良く言えば「ゾネホンそのまま」、悪く言えば「チープ」。

外観について個人的に気になった点が2つ。
まず一つ目ですが、キャリングケース外側の材質について、明らかに人工皮革ですがここは劣化による剥がれの恐れがありますのでナイロン等の材質にして欲しいと感じます。私が調査した限りではキャリングケース単体の販売は無さそうなのでなおさらです。

あともう一点ですが、ハウジング等の塗装はAH-D1200に続き加水分解しそうです。
個人的にはeイヤホンのesiq(ガラスコーティング)に出そうかと思ってます。



じっくり聴いていく

では前回記事よりもSignature MASTERに焦点を当ててレビューしていきたいと思います。



今回使用した再生環境は以下の4通りです。
下に行くほど個人的に「使用機会が少ない」と思われる順番です。
  1. Lotoo PAW S1
  2. The Bit Opus#1S
  3. TEAC NT-505ヘッドホン出力
  4. SOULNOTE A-0ヘッドホン出力
まず全体として驚いたのは「一音一音の輪郭」
ULTRASONEのウリといえばこれですが、あらゆる声や楽器の音を一音たりとも漏らさずに明確に描写してきます。

ここが好みのハッキリと分かれるポイントかと思いますが現代のULTRASONEでも健在で、筆者としてもやはりこの音に魅了されてしまいます。

このサウンドを「音が硬い」と表現する方もいます。確かにすごく低いベースのゴリゴリした鳴り方は硬さを感じるかもしれません。

ただしSignatureシリーズに限って言えば不自然なまでの輪郭の鋭さがあるわけでもなく、ULTRASONEを試すヘッドホンとしてもちょうどよいかと思います。

Editionシリーズのようなバッキバキの抉り取るような描写の嵐で脳みそを揺さぶるヘッドホンもありますが、あそこまで聴き手を選ぶ印象はこのヘッドホンにはありません。
(もちろん、筆者はEditionシリーズも好きですよ。特にEdition12。)


with Lotoo PAW S1

今回の環境の中では比較的メリハリの効いたサウンドです。
後述するNT-505が「整理された」印象に対しこちらは割と元気な印象ですが乱暴さはなく若々しさを感じます。

筆者は普段はLotoo PAW S1を旅行先のホテルでの音楽鑑賞にPCと接続して使用しますが個人的にはこのサウンドで飛行機や新幹線の中を楽しみたいと感じます。

PAW S1はイコライザのプリセットも多いためSignature MASTERに合う設定を今後探していきたいところです。

with The Bit Opus#1S

ボーカルの生々しさや音楽全体の温度感、湿度感が的確に表現されていると感じます。
特に湿度感は今回の環境の中で最も的確で、他の3つがかなり乾いた音に感じてしまいます。

個人的には「ULTRASONEでダンスミュージックとかもう最っ高!!!!」なタイプの人間だと思っていたのですがこの組み合わせでは不思議とゆったりしたピアノソロや女性R&Bなどを聴きたくなってしまいます。

宇多田ヒカルやBrad MehldauやBill Evansなんかが良いと感じました。
あとEndless Fieldもピッタリだと思います。

with TEAC NT-505

全体としてPAW S1やOpus#1Sと比較して低域の制動が効いており、リズミカルな音源も小気味よく鳴らしてくれる印象です。

今回の環境の中では全体として一音一音がとても整理された印象で、低域から高域まで見晴らしが良いです。

今回聴き比べた4つの環境の中で最も「Signature MASTERをコントロールできている」と感じました。

with SOULNOTE A-0

スピーカー用のパワーアンプがヘッドホンにも使用されているので確かにパワーがありますが、個人的には「パワーに振り回されている」「Signature MASTERが追従できていない」と感じました。

帯域としてはボーカル等の中域が主体となって出てくるのでその部分は聴き取りやすいのですが、シンセサイザーやサ行の発音が少々刺さり気味だったり、NT-505でちゃんと出ていた最低域のベースが引っ込み気味かつ暴れ気味だったりと少々難しい印象です。

あとノーマルゲインではボリュームが全然回せません。最小から2~3段階あたりで限界です。

以上、Signature MASTERの開封と各再生環境でのレビューでした。

個人的にはNT-505との組み合わせが思いの他好みでした。
「据え置きで自宅で高級ヘッドホン」という環境は筆者も未体験な部分はありますが、その片鱗を感じ取ることができた気がします。拘る人は「専用ヘッドホンアンプも別で!」となるのも納得です。

想定環境のPAW S1やOpus#1sとの組み合わせについてもそれぞれの特色がしっかりと出ており、今後が非常に楽しみな予感がしました。

本格的にコロナ規制もなくなりつつありますから、今後の旅行や出張の移動をこのSignature MASTERで楽しく過ごすことができればと考えています。

なお物価高・・・・・(´·ω·`)

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
次回も乞うご期待です!!

それでは。



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