[雑感] 「好きな音楽は買え!」というお話

皆さまこんにちは!Nony(  )です!

いやー、ついに!ついに日本でも正式ローンチされました!!

Qobuzが!!!



Qobuzそのものは2023年1月には同年後半のローンチが告知され、数多のオーディオファンが楽しみにしていました。

しかし2023年12月になるとローンチの延期が発表され、おおよそ1年経過してやっと始まった格好になります。

それ故に日本での正式ローンチを心待ちにしていた者も多いことかと思います。


いざ始まると・・・

試してみた人から飛んでくる一部落胆の声。




さて、私は思うわけです。
「・・・買えば解決するやん?」

そもそも日本のコンテンツ配信インフラは「弱い」

今更言うことでもないのですが、「日本は音楽も映像も(ロスレスストリーミング)配信インフラの整備は遅れを取っていると言わざるを得ない」というのが筆者の考えです。

音楽においては
  1. Qobuzがやっと始まった
  2. TIDALはいつまでたっても日本で正式ローンチの雰囲気はない
  3. mora qualitusは純正アプリケーションからの再生のみ
    (アプリケーションの出来が悪かったりオーディオ機器との統合がなくすぐ消えた)
  4. Amazon Music HDもオーディオ機器との統合がQobuzやTIDALほど進まない
    (コレはおそらく日本に限ったことではないが・・・・)
  5. Apple Musicはオーディオ機器と連携する気は皆無
ということはこのブログの読者のオーディオファンなら感じていたと思います。

何もこの状況は音楽のストリーミングサービスに限ったことではありません。

映像においても、北米やヨーロッパでは「Kaleidescape」と呼ばれるロスレスの4K HDRおよびDVD品質の映像プレーヤーおよびストリーミング配信サービスがあります。


また、似たような製品でR_volutionという製品も出始めています。


ちなみにこれら製品が日本に入ってこない理由は・・・・・まぁお察しの通りと思います。

ただ、映像作品は(圧縮がかかっているとはいえ)4Kやマルチチャンネルのコンテンツが見ることのできる環境が日本でもある(Netflix等)ことを考えると、品質に拘った音楽配信サービスの日本での環境整備の遅さには驚きます。

「弱さ」を理解すると・・・

「あの曲がない」とか「購入はハイレゾなのにストリーミングはCD品質・・・」といったことは日本で正式ローンチされる以前のローンチ予告時点でおおよそ推測できるはずと筆者は思うのです。

少し厳し目に書きますが、それを予測もせずに上記のような不満を抱えている方は
  1. 期待を抱きすぎ
  2. これまでの他サービスを含めた時代の変遷に無頓着すぎる
のいずれかであると言わざるを得ません。

むしろこれまでの日本での音楽ストリーミングサービスの形態を考えると「早い時期からロスレスやハイレゾ音源のストリーミングを提供してきた、オーディオ機器との連携も積極的なサービスの日本でのローンチ」を盛大に祝って然るべきと思います。



思い通りに聴くなら「買う」という選択

さて、先に紹介したKaleidescapeやR_volutionですが、なんと購入した映像作品やリッピングした映像を保存するためのサーバーを販売しています。





DVDやBDなどの既製の映像メディアのリッピングは日本では違法となっているのでこれらの日本導入はないと思いますが、映像作品を配信しているメーカーがこれらサーバーを発売するということは「配信だけでは賄えないからできる限り自身のサーバーの中にデータを保存・所有しておいてね」という意思を示すに他なりません。

・・・・・・

そうです。今回筆者が最も伝えたい内容はココです。

「配信だけでは賄えない」のです。

ではどうするか?買うしかありません。

Qobuzの販売楽曲を見てみる

さて、そんな筆者も早速Qobuzを使い始めているわけで、いくつかの楽曲を聴いていくと「moraではハイレゾの販売があるのにストリーミングサービスはCDクオリティ」というものに直面することがあります。


そして、いざQobuzのPCアプリケーションで確認してみると、ストリーミング再生では44.1kHz/16bitですが、96kHz/24bitでダウンロード購入可能なことがわかります。

これだけで全体を判断することはできませんが、ストリーミングでハイレゾを聴くことができなくても、ハイレゾ音源を購入可能な楽曲は一定数確保されているということは推測できます。

ならハイレゾで聴きたければどうするか・・・・買うしかないでしょう!

日本におけるQobuzの最大の「強み」

日本におけるQobuzの最大の強みは、「以下点を両立していること」だと筆者は考えています。
  1. ストリーミング配信とダウンロード購入を統合している
    (双方対応できればダウンロード購入のためにわざわざwebサイトを横断する必要がない)
  2. ロスレス配信サービスの中でも対応するストリーミングオーディオ機器が多い
「楽曲の多さ」や「ソフトウェア単体でのUI」は他サービスに比べると厳しいかもしれませんが、上記の恩恵を受けることができる人にとっては非常にありがたいサービスではないでしょうか。


配信と購入の「共存」

X(旧Twitter)を見ていると、投稿の一つ一つに「もう音楽を聴くのはストリーミング配信だけで良い、あるいはそうしたい」と言う雰囲気が漂う投稿が非常に多く感じますが、私は声を大にして言いたいです。

好きな歌手の楽曲を買わないでどーする???????

そもそもストリーミング配信の時点で、楽曲が突然配信停止されたり、一時的にサービスがダウンして「聴きたいときに聴けない」となる可能性は否定できません。

好きなときに好きな楽曲を好きなように聴くということを実現するためには、やはり「楽曲の所有」は欠かせないものとなります。

筆者は再生する楽曲すべてをネットワークオーディオに統一するために
  • ハイレゾ音源の購入
  • CDの購入→リッピング
のいずれかの方法をとっていますが、ここはダウンロード購入でもCDでもレコードでも個々の好きな通りに選べばよいと思います。

好きな音楽は買いましょー。

ストリーミングサービスの利用と合わせて実際に購入することで
  • 歌手により多くの収入が入る
  • 購入者は自分の好きな楽曲を好きなときに聴ける
と双方にとってウィンウィンですよ。
Roon上の「ローカルもストリーミングも」の図




以上、Qobuzローンチ後ここ数日間に関する筆者の雑感でした。
なんだかんだ書きましたが結局はこういうことです。



ストリーミング音源は「自分で所有する音源」と二人三脚してなんぼです。


今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!

それでは。


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