[レビュー] Simaudio MOON 240i導入1年レビュー

皆様こんにちは!Nony(  )です!

実は2024年11月8日でMOON 240iを購入して1年経ったそうです。

「いい加減にレビューの続きを書かんかい!」という声が突然降り掛かってきたので、購入した当時のことを思い出しながら書いていきたいと思います。


1年前の購入報告をまだご覧になっていない方は以下リンク先も合わせて読んでいただけると幸いです。




まずは導入経緯を振り返る

まぁ導入してから1年経つので、上記のブログ記事から掻い摘んでまずは導入経緯を振り返っていきたいと思います。

3点ほどでまとめると
  1. オーディオショウでMOONの音に一聴き惚れした
  2. 映像視聴環境との統合でSOULNOTE A-0はさすがに不便すぎた

  3. そうだ、これ以上の値上げ(当時値上げ予定)は無理だしMOON 240iにしよう!
という感じです。

できれば冬のボーナスを待ちたかったのですが、値上げがそれ以前であったので購入し発狂しました。





改めて筐体を見てみる

前回の記事に加えて、使う中でわかってきた筐体の詳細なところも見ていきたいと思います。
まずはフロントのボリュームノブ。

さすがに中身が詰まっている印象はありませんが、ノブ自体はアルミでできています。
240i、MOONの中でも最廉価なモデル(そんな最廉価が日本国内で60万円。トホホ・・・)なのですが、中央部のフロントパネルやボリュームノブ、サイドパネルなど、要所要所でしっかりした金属が使われています。

つぎにリモコン。

裏面がマットな塗装です。この手の塗装は指紋や汚れもですが、加水分解が大敵です。
加水分解してどうにもならなくなったときにオプションパーツ扱いで購入できるかは少し心配ですね・・・

あと、本体のフットがおそらく樹脂製です。環境によってはインシュレーター等あてがってあげると良いかもしれません。

最後に、このプリメインアンプですが、プリヒート機能(スタンバイ時でもアンプの電源を入れておく機能)があります。
この機能のお陰で電源ONからアンプが目覚めるまでの時間がすごく短いのですが、夏場にそこそこ本体温度が上昇したり、消費電力が大きくなるといった側面もあります。
電気代が少しでも不安な人や温度に不安がある人は設定でプリヒート機能をオフにしておくと良いでしょう。


豊富なデジタル入力がありがたい

さて、このMOON 240iですが、「アナログ入力よりもデジタル入力の数のほうが豊富」というアンプです。

写真の通り、アナログ入力が
  • フォノ(MM)入力
  • 3.5mmステレオミニ入力(フロントパネルに搭載)
  • アナログ入力1
  • アナログ入力2
の3つに対し、デジタル入力は
  • 光入力1
  • 光入力2
  • 同軸入力1
  • 同軸入力2
  • USB-B入力
の5系統です。

そこまでスペックにこだわらないのであればTVをつなげたり、BDプレーヤーをつなげたりして映像も楽しめますし、アナログ入力はホームシアターバイパス機能を搭載しているのでサラウンド環境との親和性もバッチリです。

またプリアウト機能も搭載(サブウーファー出力と兼用)しており、コンパクトな筐体でなるべく少ない端子にまとめつつ、十分な拡張性を確保しています。

またUSB-B入力を備えているので、USB出力を持つサーバーを準備するだけでネットワークオーディオの環境が完成できます。


ちなみに筆者はcanarinoFils9と240iをUSBケーブルで接続し、光入力にHDMI出力から取り出した音声を入力して、Apple TVで再生する映像作品の音声を楽しめるようにしています。




肝心の音は・・・

MOON 110LPを導入したときもそうだったのですが、



シルキー。

筆者がMOONに一聴き惚れした最大の理由でもあるのですが、個人的にMOONの奏でる音の最大の特徴は
  • 否定しようのない高性能
  • 不快な音が一切ない
  • 他のプレーヤーやスピーカーと喧嘩しない
という点を両立できている点だと思います。

「高性能なんだけど、それをひけらかす雰囲気を一切感じさせない」という点が個人的に最も「惚れた」箇所かもしれません。

シルキーとはいえどモタついた印象は一切なく、筆者がよく聴くようなダンスミュージックからビル・エヴァンスなどのしっとり系ピアノまで「あさめしまえ」と言わんばかりにそつなくこなします。





以前使っていたSOULNOTE A-0も方向性は違えど共通点はある気がします。
あちらも高性能を前面に打ち出すのではなく、スピーカーから音が出るまでの経路で一切「余計なことをしない」というポリシーがありました。
その結果スピーカーから出てくる音はとてもリニアでありつつ、変に高性能であるようなことをひけらかすような音ではありませんでした。

強いて違いを挙げるとすればSOULNOTEは「音楽の再生中に『余計なことをしない』というポリシーが節々に感じられる」のに対し、Simaudio MOONは「自然と余計なことをしていない、もう少し肩の力を抜くことができる」という感じです。

もうここまで来たら(というかオーディオは何を選ぶにしてもそうなのですが)、あとはユーザーが「その機器を使ってどんな未来予想図を描けるか」が最終判断の要だと思います。

筆者の環境はスピーカーが同軸一発というのもあって「地響きのような低音」とか「どこまでも伸びていくようなボーカル」とかは流石に厳しい(そこまで求めるとセッティング全てを見直す必要がある)ですが、上に記した通り「自然体で聴ける」というのが、筆者がデスクトップオーディオで追求する「普段のあらゆる生活行動に溶け込む」上では最優先事項です。


今後の240iについて

今後MOON 240iを使うにあたり、筆者には少々悩みのタネがあります。

それが
「今後のシアター環境をどうするか」
ということです。

マルチチャンネルはさすがに無い(先立つものがない)として、映像再生機器が悩みのタネです。
筆者がよく見る映像作品ですが、Amazon Prime VideoやNetflixにはなく、Amazon Prime Videoで見るにしても別のサービス(dアニメストアなど)に追加で契約する必要があります。

それなら「BDプレーヤーを買うかー」と思ってしまうときがあるのですが、映像ソースが増えるとその切替をどうするかとか、悩む箇所が増えます。

それ以外の不満は何もありませんので、この悩みに対する結論によっては「ちょっと考えないといけないなぁ」とうっすら感じているところです。

(それ以前にネットワークプレーヤーとか手を入れたいところがあるのでこの悩みはだいぶ先のお話です)


ということでMOON 240iの導入1年後レビューでした。

今後の環境について不確定要素も多いが故、悩みが皆無とは言えませんがトータルでは満足していますし、音質面での不満も皆無です。

アンプはこのMOON 240iでひとまずは「ゴール」と思っていますので、このアンプとFundamentalのスピーカーを軸に上流を見直す方向にシフトしていきたいと思います。

ところで皆様、以下の写真を見て何かに気づきましたでしょうか?





はい。もう気づきましたね。

今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
次回も乞うご期待です!

それでは。


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