[雑感] ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略 ~ 2. 今後パッケージメディアはどうなるか?~
皆様こんにちは,Nony(Follow @Nony________)です.
前回に引き続き,オーディオをしている身として個人的な音楽戦略の共存戦略について述べていきたいと思います.
前回の記事はこちらにありますので,読んでいない方はまず下記の記事からどうぞ.
このままだとどうなるか・・・?
上記の問題提起で前回の記事は締めくくりました.
では,このままではどうなるか・・・?
パッケージメディア(特にCD)は入手性がどんどん低くなっていくと思います.
日本国内でも「楽曲リリースはダウンロード・ストリーミングのみ」な大御所アーティストが出てきてもおかしくないような時代が来るかもしれません.
そんな状況に乗じて,(SACDを含む)CDプレーヤーを今後作らないと発表するメーカーも徐々に増えてきています.
MOHICAN / HEGEL - エレクトリ
■価格: 500,000 円 (税別) HEGELの求めるサウンドは、アコースティック楽器を最も自然な音で再生することです。透明感や微細なディテール表現、抑揚感、臨場感あふれる描写力を追求しています。その為、半導体物理学の豊富な経験から実際の音楽信号再生におけるトランジスターの動作を最適化させ、オリジナル音楽の忠実な再生を追い求めています。 特徴 ...
そして少し調べてもらえるとわかりますが,外国メーカーでCDプレーヤーを3機種以上販売しているメーカーってそうそう多くありません.多くても2機種です.
ESOTERICやDENONやMARANTZみたいに3機種も4機種も5機種も作っているメーカーがあるのは日本くらいです.
こんなふうに,CDに限って言えばメディアもプレーヤーもその数は減りつつあります.
また,レコードは徐々に需要が増えつつありますが,ストリーミングのように回復するかと言われれば怪しいです.
ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略
さて,いよいよ本題です.
前回や上記に示したパッケージメディアとストリーミングの状況を踏まえ,現在の筆者がどうしているかを述べていきたいと思います.
といっても答えは単純で,それぞれの環境(CD,レコード,ストリーミング)を揃えています.
CDやレコードといったパッケージメディアで販売されているものがあれば購入し,ストリーミングしかないものはストリーミングで聴くという環境です.
現状,筆者はコレでお気に入りのアーティストの楽曲の殆どを聴くことができています.
特にストリーミングを始めてからというもの,ストリーミングサービスからおすすめされる楽曲を試しに聴くことが非常に多くなっているのですが,そこから気に入ったアーティストさんのCDやレコードを検索してみると
無い・・・!!
ということが増えてきました.
これは筆者の経験則ですが,新しいアーティスト,特に外国のアーティストを知れば知るほどこの状況に遭遇する機会は増えてくるでしょう.
その状況に対しいちオーディオファンとしてどう対応するか.
当ブログの筆者はこの命題を
ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略
と呼んでいます.
様々な共存戦略
一口に「共存戦略」と言っても,オーディオユーザーによってその方法は様々だと思います.
例えば「自分の手持ちの曲が今後増えることは無いので今のままで良い」という人や,「レコードは聴かないのでCDとストリーミングを使う」という人や,「レコードやCDで聴ける曲の多くはストリーミングで聴けるのでストリーミングオンリー」と言う人・・・
そこが固まっていないユーザーにとっては,今後どうするかが悩みどころになるかと思います.
まずは・・・
共存戦略について考えるとき,まずは自身の聴く音楽をあらかた調べてみるのが良いと思います.
筆者はYoutubeを見始めてからというもの,ふと友人から聞いた歌手の名前を調べるという行動を取り始めてから新しい音楽に出会う機会が増えていました.
ということもあり,ストリーミングサービスを活用したネットワークオーディオを始める以前から「いずれはダウンロード等のデータでしか聴くことのできない音楽が増えてくる」と予想していました.
ここはユーザーそれぞれに委ねられる部分だと思います.
日本レコード協会の調査によれば,年齢の若い人ほど音楽に関する新しい情報はインターネットで取得し,音楽の多くはYoutubeで聴き,音楽の聴取にかける金額が大きい傾向にあることが判明しています.
一般社団法人 日本レコード協会
一般社団法人 日本レコード協会 企画・広報部 当協会は、この度2019年度「音楽メディアユーザー実態調査」を実施し報告書としてとりまとめました。 本調査は、世代間の比較およびトレンドの分析の二つの視点から、音楽ソフトや有料音楽配信等の音楽メディアの需要を総合的に把握することを目的として1986年より実施しているものです。 なお、今回の調査設計は以下のとおりです。 ...
インターネットというのは便利なもので,本人のお気に入りの動画や音楽の傾向から新たな動画や音楽を推薦する機能もあったりするため,こういった人たちは自ずと新しい音楽に出会う確率が高いと言って良いと思います.
上記のようなことも踏まえ,自分が今後新たな音楽にどれだけの頻度で出会うのかを考えたうえで「音源を共存させる必要がある」と感じた場合はあなたなりの”共存戦略”を立ててみると良いかと思います.
ということで,次回は筆者の実践する”ストリーミングとパッケージメディアの共存戦略”について,実際にインターネットで出会った音楽を実例にしてその片鱗をご紹介できればと思います.
今後もしかしたらCDは急激に減っていくかもしれないし,緩やかに増えていくかもしれないし,回復するかもしれない.
レコードは増えているけどこれからまた減っていくかもしれないし,このまま増えていくかもしれない.
ある日突然厳しい法律が施工されてストリーミングがこの世から消えてしまうかもしれないし,今後も急拡大するかもしれない.
そう言った意味でこの際に自身の音源環境について考えてみるのも良いかもしれません.
では,次回にご期待ください.
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